【図解】クレジットカード決済とは?
仕組みを分かりやすく解説します

クレジットカード決済とは、近年のネット通販の発達と共に、時間や場所を選ばずに、クレジットカードを持っていれば、簡単に買い物できるような決済方法の一つを指します。
快適なネット通販には安全・便利な決済手段が求められています。多様な決済方法の中でも特に、クレジットカード決済は不可欠な支払い方法になりつつあります。

クレジットカード決済の仕組み

はじめに購入者、事業者(ネットショップ店舗)、クレジットカード会社(VISAやMasterなど)の3者間の関係性について解説します。その後、「決済代行会社」という、日常あまり馴染みのない関係者を加えて、購入者、事業者(ネットショップ店舗)、クレジットカード会社、決済代行会社の4者間の関係について解説します。

購入者と店舗間の仕組み

ネットショップでお支払いする際、「クレジットカード決済の手数料はかかるの?」「誰が負担するの?」など疑問に思ったことはありませんか?それを解明するためには、購入者・クレジットカード会社・事業者(ネットショップ店舗)の3者の関係を理解する必要があります。購入の流れに沿って下図にて解説します。

■購入の流れ・クレジットカード決済の場合

クレジットカード決済とは

  1. 購入者が、「クレジットカード払い」を選択して、ネットショップ店舗から商品を購入。
  2. カード会社は商品代金の請求明細を発行し、指定された購入者名義の口座から商品代金を引き落とす。
  3. 商品代金から決済手数料が差引かれた金額が、カード会社よりネットショップ店舗の口座に入金。

日本国内ではクレジットカードの決済手数料について、クレジットカード会社が提示する「加盟店規約」によりネットショップ店舗が負担するよう定められています。クレジットカード利用者が現金利用者より多く金額を支払うことがないよう、決済手数料を購入者に負担させることを禁止しています。

クレジットカード会社と決済代行会社間の仕組み

業界団体の日本クレジット協会(JCA)によると、日本でのクレジットカード発行枚数は2億5千万枚(2015年)にのぼりました。ネットショップで商品を購入されたことのある方は、1〜2枚クレジットカードを持っているのではないでしょうか。また、2015年度の国内発行クレジットカード利用額は45兆956億円となり、2014年と比べ8%も増えました。今後もさらに普及する傾向が見られます。VISA、Master、JCB等クレジットカードブランド名は、新聞やCM、ニュース等で目にする機会も多く、なじみ深いと思います。

出典:一般財団法人日本クレジット協会

出典:日本経済新聞 2016/5/31

一方、「決済代行会社」は、日常生活になじみがなく、そもそもどんな役割を果しているか知っている方は少ないのではないでしょうか。下図に決済代行会社とクレジットカード会社の関係性を表しました。

クレジットカード決済会社と直接契約

決済代行会社を介してクレジットカード決済導入

ネットショップ店舗は、クレジットカード会社と直接契約を結んで「加盟店」となることで、クレジットカード決済の提供が可能となります。しかし、クレジットカード会社は複数あり、一社ずつ契約を結ぼうとすると膨大な手間と時間がかかり、業務上の負担が大きくなってしまいます。

この負担を軽減してくれるのが、「決済代行会社」です。複数あるクレジットカード会社とネットショップ店舗の間に入り、煩雑な手続きをひとまとめにし、やりとりを簡素化します。クレジットカード決済を導入したいネットショップ店舗にとって、複数のクレジットカード会社と個別にやりとりすることなく契約を結ぶことができます。「決済代行会社」を利用することで、節約した時間や労力で事業に専念することができます。

クレジットカード決済を、かんたんに、導入する方法とは?詳しくはこちら

ネット通販におけるクレジットカード決済の仕組み

多くのネットショップ店舗は、クレジットカード会社と直接契約せず、決済代行会社を通して契約をしています。導入時の効率アップはもちろん、決済代行会社経由で複数のクレジットカード決済を導入する場合、ネットショップの運用負担が軽減されます。これは忙しいネットショップ担当者にとって、大きなメリットとなります。その理由について、購入者、事業者(ネットショップ店舗)、クレジットカード会社、決済代行会社の4者間の仕組みを含めて解説します。

クレジットカード決済の仕組み,決済代行

購入者とクレジットカード会社間の請求明細発行・商品代金引落しについては、変更ありません。

契約に基づき、クレジットカード会社・決済代行会社間で都度精算を行います。

 
  1. 購入者が、「クレジットカード払い」を選択して、ネットショップ店舗から商品を購入。
  2. ネットショップ店舗は決済代行会社を経由してクレジットカード会社に与信を行う。
  3. 決済代行会社経由でクレジットカード会社の与信結果がネットショップ店舗に返却される。
  4. カード会社は商品代金の請求明細を発行し、指定された購入者名義の口座から商品代金を引き落とす。
  5. 決済代行会社は各クレジットカード会社から集めた商品代金から手数料を差し引き、ネットショップ店舗の口座に入金。

図を見ると一目瞭然です。数多いクレジットカードブランドを決済代行会社がまとめ、商品代金を一括で入金してくれます。少しの手数料で、煩雑な契約と入金を一括してくれる決済代行会社は、ネットショップ担当者に大きなメリットをもたらしてくれます。

クレジットカード決済のメリットは?

クレジットカード決済の仕組みがだいだい理解できたところで、少し不思議に思うことがありませんか?なぜネットショップ店舗は決済手数料を負担してまで、クレジットカード決済を導入するのでしょうか?その答えはクレジットカード決済が事業者と購入者双方にもたらしているメリットにあります。

販売者であるネットショップや実店舗は、購入者から代金がもらえないリスクを避けたいと思っています。
このような心配を解消するため、クレジットカード会社は、商品代金を確実に支払うことを担保し、その分の決済手数料を事業者(加盟店とも呼ばれる)からもらいます。

そしてクレジットカード会社は購入者に対し、決められた締めに基づき、利用金額を購入者の口座からまとめて引き落とします。さらに、クレジットカード会社は支払状況や利用金額を含めた総合的な評価に基づいて、利用限度額の拡張やクレジットカードのランクアップを行う場合があります。

クレジットカード決済を導入した事業者のメリット

1.販売チャンスの拡大
日本のネット通販においては、クレジットカード決済が最も選ばれる決済方法のため、より多くの顧客に満足してもらえる
2.単価アップ
クレジットカード決済は購入単価が高くなる傾向があるため、一度の買い物における利益貢献度が大きい
3.機会ロスの防止
ほしい時に購入し、支払いタイミングは購入者の希望に応じて、一括払い・分割払い等を自由に選ぶことが可能。このため、販売機会を逃さない

クレジットカードを使った購入者のメリット

1.現金がなくても購入可能
手元に現金がなくても、あとでまとめて精算となるため、ほしい時に購入可能
2.高額商品購入時の負担軽減
支払回数を指定することで、高額商品代金の支払負担を分散して、無理なく購入できる
3.ポイントが貯まる
クレジットカードで支払われるたびに、各クレジットカード会社や発行会社が購入者にお得なポイントを付与するケースが増加。ポイント満了時に景品と交換できる等、場合によっては貯金の利子よりも還元が大きいので、「使って得する」ことも

ポイント付与については、各ポイント発行元会社にお問い合わせください。

このようにクレジットカード決済は、事業者のリスク軽減をする一方、購入者に利便性を高める機能を有しており、双方へのメリットが大きい決済方法であることが分かります。

クレジットカード決済・ネット決済のサービス詳細について

クレジットカード決済の仕組み 今後の役立つ情報

クレジットカード決済の普及に伴い、利用率はかなり増えてきましたが、欧米と比べて「現金社会」だと言われるほど、まだまだクレジットカードの利用率が高くありません。あまり知られていないクレジットカード自体の特徴を紹介します。

支払い回数は選べるか?分割払いの入金タイミングは?

クレジットカードの支払回数はいつでも自由に選べるのでしょうか?結論を先に言うと、ネットショップ店舗と決済代行会社(またはクレジットカード会社)の契約によって、購入者が選択できる支払回数が異なります。
分割払いを標準提供している決済代行会社もあれば、有料オプションとして提供している決済代行会社もあります。後者の場合、ネットショップ店舗がそのオプションに加入しない場合、購入者はクレジットカードを持っていても分割払いやリボ払いでのご利用はできません。

まとめ表
決済代行会社 提供形態 入金タイミング 支払可能回数
GMO ペイメントゲートウェイ 別途相談 一括入金 「リボ払い」・「分割払い」(3回以上)
GMO イプシロン 法人:月額500円 一括入金 3回、5回、6回、10回、12回、15回、18回、20回、24回、リボ
個人:月額200円  一括入金
ペイジェント 無料 一括入金 1回、リボ、分割、ボーナス一括払い
ヤマトフィナンシャル 無料 一括入金 1回、2回、3回、5回、6回、10回、12回、15回、18回、20回、24回、リボ

クレジットカード手数料が上乗せされて請求された場合は?

クレジットカード会社の取り決めで、日本国内においては「現金払い」と「クレジットカード払い」に差がないよう、決済手数料を購入者に負担させることは規約違反となります。万が一クレジットカード決済の手数料を上乗せされた金額で請求されたら、どういった手続きをすればよいのでしょうか?

その場合、手数料を負担しないよう事業者に交渉することは購入者の権利です。仮に手数料分も含めて支払ったとしても、購入者は事後にクレジットカード会社に加盟店指導を申し入れることができます。

購入者の申入れをうけ、クレジットカード会社は当該加盟店に運用を確認や指導をしたり、ペナルティを課すことで、状況の改善を求める場合があります。

ただし、この取り決めの適用範囲は日本国内に限ります。海外では購入者に手数料の請求をすることを認めている国もあります。

海外発行クレジットカードの特徴

最近海外からの観光客増加に伴い、海外発行のクレジットカードが日本で利用されるシーンが増えています。海外発行カードは日本のものと異なる点がいつくかあります。

日本発行のクレジットカードの場合、決済時に「一括払い」「リボ払い」「回数指定」等を選択することによって、自動で回数分引き落とされるようになりますが、海外発行カードの多くは支払方法を選択するとい概念がなく、カード会社からの請求があった際に当月の支払金額を決定するようなケースもございます。

 

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