最高の舞台で、大谷とダルビッシュが激突する―。そんな夢を、新監督がかなえてくれるだろうか。
エンゼルスのジョー・マドン新監督(65)は24日、本拠地エンゼルスタジアムで就任会見。「究極の目標は、大風呂敷かもしれないが、ワールドシリーズで彼ら(カブス)と戦い、破ることだ。それこそが夢だ」と語った。米放送局NBCシカゴ(電子版)が報じた。
今季まで5年間カブスを指揮。2016、17年にナ・リーグ中地区を連覇し、16年は球団に108年ぶりのワールドシリーズ優勝をもたらした。今季はダルビッシュ有投手(33)が球宴後の後半戦は13試合で防御率2・76と完全復活。だが、チームは84勝78敗のナ・リーグ中地区3位で5年ぶりにポストシーズン進出を逃し、シーズン終了直後に監督の座を退いた。
大谷翔平選手(25)について、マドン新監督は「二刀流の選手。それが可能な選手だ」と高く評価。昨年の右肘手術の影響により今季は指名打者に専念したが、その言葉通り、来季は先発投手もこなす“二刀流”として復活が見込まれている。
エンゼルスは今季72勝90敗。ア・リーグ西地区4位で2年連続Bクラスに終わり、5年連続でポストシーズン進出を逃した。マドン監督のカブス退団が決まった2日後の9月30日、3年契約があと2年残っていたオースマス前監督を解雇。球団唯一のワールドシリーズ優勝は、マドン新監督がソーシア元監督の下でベンチコーチを務めた02年までさかのぼる。
ダルビッシュと大谷がワールドシリーズで投げ合い、試合によっては打者・大谷が打席で日本ハムの先輩・ダルビッシュに挑む。この名将ならば、そんな夢の対決を実現させてくれるかもしれない。