全面降伏となった。アストロズはブランドン・トーブマンGM補佐を解雇し、謝罪声明を発表した。24日の米複数メディアが報じた。
「われわれは間違っていた。ステファニー・アプスタイン記者とスポーツイラストレーテッド誌に、そして本件の目撃者たちに、不適切な言動により不快な思いをした方々に心から謝罪する」
同GM補佐は19日、ワールドシリーズ進出が決まった直後、女性記者の一団に向かって「神様、オズナがいてくれてありがとう!オズナを獲得できて、××××に最高だ」と、何度も放送禁止用語入りで叫んだ。その言葉とは裏腹に、当日は2失点と炎上していた守護神オズナは、昨年5月に家庭内暴力(DV)規定違反で大リーグから75試合の出場停止処分を科されていた。叫ばれた女性記者の一人は、DV反対を象徴する紫色のブレスレットを着けていた。
これをスポーツイラストレーテッド誌のアプスタイン記者が報じると、取材拒否したアストロズは「間違った方向に導く、全く信頼できない記事だ。存在しない内容を捏造(ねつぞう)しようとしている」などと声明を発表していた。
だが、他の記者たちがアプスタイン記者の報道は事実だったと裏打ち。全米野球記者協会がアストロズに謝罪を求める声明を発表し、大リーグ機構も調査に乗り出すと発表する事態に発展していた。