中日はエンニー・ロメロ投手(28)が来季も残留することで、このほど合意に達した。契約の切れる外国人で、残留内定第1号となった。
来季に巻き返しを期すチームとしては、もちろん朗報だ。来日1年目だった今季は、ローテーションの一角として21試合に登板し、8勝10敗で防御率は4・26。制球面などで課題はあり、満足いく成績とはならなかったが、左腕から繰り出す150キロ台後半のストレートは、やはり威力十分。慣れてくる2年目の上積みも期待できる。
先発陣は今季、チーム勝ち頭の11勝を上げた柳と、最優秀防御率のタイトルを獲得した大野雄が両輪として君臨。シーズン後半には4年目の小笠原、2年目の山本、1年目の梅津らが台頭してきたが、まだまだ未知数の部分もある。貴重な左腕であり、馬力もあるロメロは、当然来季の戦力として期待していた。
年俸は今季推定の5000万円から少しの増額と見られる。これまで外国人交渉の窓口だった前シニアディレクターの森繁和さんが10月1日に退団したばかりだが、新体制でまずはロメロの残留を成功させた。