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「おしどりの里」続々飛来 設楽、25日に観察小屋オープン

飛来し羽を休めるオシドリ=設楽町のおしどりの里で

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 日本有数のオシドリ越冬地として知られる設楽町田峯の寒狭(かんさ)川に、鳥たちが飛来し始めた。

 地元で製材業を営んでいた男性が、六十年ほど前から精力的な保護活動を続け、一帯は「おしどりの里」と呼ばれるようになった。現在は息子の伊藤徹(てつ)さん(69)が後を継ぎ、支援者の協力で建てた観察小屋が二十五日オープンする。

 最盛期の来年二月には四百羽近くが川面を埋め、観察小屋は愛鳥家たちでにぎわう。悩みの種はここ数年、頻繁に出没するようになったイノシシと野良猫。オシドリは極めて神経質で、危険を察知すると近づかなくなる。

 上空からは、オオタカやクマタカが虎視眈々(たんたん)と狙う。「来年春、オシドリたちが北の繁殖地へ旅立つまで、一日たりとも気が休まりません」。川面の群れを眺めながら、伊藤さんは苦笑した。

 (鈴木泰彦)

 

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