自民党の岸田文雄政調会長は26日、神戸市内で講演し、10月の消費税増税を巡り「人生100年時代を迎え、高齢者だけでなく全世代への社会保障を用意するため増税が必要」との認識を示し、「円滑に引き上げられるよう用意した施策を進め、しっかり準備しなくてはならない」と述べた。
自民政権が消費税の導入に失敗してきた過去に触れ「日本の政治にとってトラウマ(心的外傷)。引き上げのたびに選挙で厳しい結果を受けてきた」と強調。「少子高齢化に伴う社会保障の在り方を考えると、消費税に向き合う必要がある。未来を考えるため、引き上げの成功体験を実感しなくてはならない」と理解を求めた。
夏の参院選については、東京五輪などを引き合いに「日本は世界から注目を集め大きな責任を担う。参院選を通じて国民の支持をもらい、政権を安定させられるかが問われる。勝ち抜き日本の安定につなげたい」と訴えた。(井関 徹)
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