GAFAと呼ばれる米国企業が世界的に展開し、多くのデータを集めて、AI開発にも膨大な資金を投資しています。中国ではBATと呼ばれる企業が、中国国内で展開し、その企業価値は世界最大規模になっています。
数々のサービスが、膨大なデータを集め、AIの開発を進めている中、日本でITプラットフォームを有する企業もAI研究に取り組んでいます。
今回は、日本最大のコミュニケーションアプリ「LINE」を手掛けるLINE株式会社(以下LINE社)の取り組みにフォーカスし、紹介していきます。
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改めて振り返る、LINEの事業
チャットアプリでは国内で絶対的な立ち位置に
2011年にリリースされたLINEは、国内で最大のメッセージアプリに成長しました。そのアクティブユーザ数は約8100万人(2019年6月末時点)となっており、60%以上の日本人が活用しています。
蓄積されたデータ量
LINE社は蓄積しているデータ量を公開していません。
しかし、プライバシーポリシーを閲覧するとどのようなデータが蓄積されているかがわかります。
- アカウント登録情報
- プロフィール情報
- キャンペーン等で取得する情報
- お問い合わせ
- お支払い情報
- クッキー(Cookie)
- アクセスログ
- サービス利用状況に関する情報
- 位置情報(許可している場合)
- 機器情報
- プラグイン機能を設置するサイトやアプリからの情報
これらの情報の内、ユーザ間でやり取りされる非公開のコンテンツに関する内容などはユーザの同意などがない限り、LINE社は使用しないとしています。
位置情報によって、マーケティングへのデータ活用が見込めたり、LINE Payを利用した購入履歴データから、需要の予測ができるなどの可能性があるかもしれません。
また、LINEが展開する各種サービスでのデータを活用することでユーザ体験をさらに高めるべく、AIの開発にもつながると予想できます。記事の後半では、LINEのAI開発組織についてもまとめてありますので、そちらもご覧ください。
チャットだけではないLINEの事業
ペイメントやモバイル事業も
LINE Payは2014年12月にサービス提供が開始されたモバイル送金や決済が可能なサービスです。モバイル決済のプレイヤーが増加の一途を辿るなか、LINEもペイメント領域への進出を進めています。
LINE Payでは、LINEや関連サービス上の決済で使えるだけでなく、提携している店舗やサービスの決済をLINEアプリで行うことができます。
また、LINE Payカード(JCB)も発行され、LINE Payの残高での決済をJCBの加盟店で行うことができます。
LINEモバイルは、LINEが展開するMVNO(無線通信回線の設備を運用せずに、自社ブランドで携帯電話やPHSなどの通信サービスを行う事業者のこと)です。
引用:https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2019/2612
LINEやTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSサービスの通信容量がカウントされないことが特徴で、NTTドコモ回線だけでなく、ソフトバンク回線、au回線の利用も可能です。
その他の事業
LINEは、代表的な上記の2つのサービスだけでなく、ライブ配信が可能な「LINE LIVE」や、音楽のストリーミング配信サービス「LINE MUSIC」、アルバイト情報サービス「LINE バイト」などのサービスを運営しています。
さまざまなプラットフォームを通して、幅広いデータが蓄積されれば、AIの活用可能性が広がります。今後は、私たちの生活をより便利にしてくれるAIがLINE社から提供されるかもしれません。
LINEのAIはClovaから
初めてのAIアシスタントの取り組み、LINE Clova
LINEは2017年10月5日、同社初となるAIアシスタント「Clova」の提供を開始しました。一般的なスピーカーとしての利用だけでなく、LINEが展開するさまざまサービスと連携させることができます。
また、代表的な機種である「Clova WAVE」には赤外線に対応したリモコン機能も搭載されていて、エアコンやテレビ、照明などの家電の操作も可能です。
「Clova WAVE」https://clova.line.me/wave/ より引用
また、LNIE社はLINEのキャラクターをモチーフにしたスマートスピーカー「Clova Friends」もリリースし、他の製品との差別化が図られています。