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【大リーグ】

海の向こうも下克上!?“勝てる投手”は万国共通…日本人も見習いたい強メンタル[今中慎二WS評論]

2019年10月24日 18時27分

6回のピンチを封じてほえるナショナルズのストラスバーグ(AP)

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◇23日 MLBワールドシリーズ第2戦 アストロズ3-12ナショナルズ(ヒューストン)

 最後はほとんど観客が残っていない。現地で第2戦を見届けたが、さすがにこの結果は予想できなかった。開幕前の下馬評は圧倒的にアストロズだったが、ナショナルズが敵地で連勝。この日は大勝だったが、内容を見れば2試合とも紙一重。いずれも先発投手の“粘り勝ち”だった。

 先発の出来は2試合ともアストロズが上。この日、ナショナルズの先発ストラスバーグが3人で抑えたのは1イニングだけと苦しんでいた。6回のピンチを何とかしのいで7回の勝ち越しを呼び込んだが、この展開は前夜も同じ。今季21勝のアストロズ・バーランダーは長い攻撃で待たされた揚げ句、無得点だった直後の不用意な1球で沈んだ。

 投手にとって速い球や鋭い変化球、高い技術は必要だが、最後にモノをいうのは強いメンタルと修正力だ。前日勝ち投手のナショナルズ・シャーザーは5イニングで114球。低めの変化球を相手が振ってくれなくても、これでもかと低めを投げ続けた。この日のストラスバーグは1回に2点を失ったが、2回に修正できた。ベンチ入りが少ない大リーグは使命感がそうさせるかもしれないが、“勝てる投手”の条件は日本の投手も学ぶべきところだと思う。

 これで地区2位から勝ち上がってきたナショナルズはポストシーズン8連勝。日本ではリーグ2位のソフトバンクが10連勝で日本一となったが、同じ結果となるか。さすがにアストロズには地力があるだけに4連敗は考えづらいが、大事な第3戦を注目したい。(本紙評論家)

 

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