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 JR西日本は24日、近畿エリアの在来線で午前0時以降の深夜帯ダイヤを見直し、終電を前倒しする検討を始めると発表した。見直しは、早くても2021年春のダイヤ改正時になる見込み。

 終電後に線路などの保守にあたる作業員が不足しており、作業時間を拡大した上で、休日を取得しやすい労働環境を整えることが不可欠だと判断した。

 JR西によると、近畿エリアの在来線では毎日100カ所以上で約1500人が保守作業に従事。一方、土日や深夜の作業が敬遠され、作業員が近年大幅に減少しているという。

 終電の前倒しに踏み切る背景には、深夜帯の利用が、働き方改革などの影響で減少していることもある。三ノ宮駅の午前0時台の2018年度利用者数は1日平均約1980人で、13年度に比べて約19%減少したという。

 三ノ宮駅の場合、平日午前0時台に発車する列車は、現行のダイヤで上り4本、下り10本。

 JR西は「午前0時以降を基本に、一律にやめるわけではなく、利用具合や乗り換えなどをみながら、利用客の不便にならないよう考える」と説明。利用者への周知や鉄道他社との調整などで、ダイヤの決定には1年以上かかるとの認識を示している。

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