第一話:拉致監禁からのフルコース
タイトル詐欺ではありません(目を逸らす)
目を覚ますと、見たこともない部屋の中にいました。
「ここは……」
恐る恐る周囲に目を配ります。
うちのリビングよりよっぽど広い室内は、柱のところどころに金のレリーフが施されていたりして豪華。
真っ白なテーブルクロスが敷かれたテーブルが目の前に横たわっているのを見ると、ここはどこかのお屋敷の食堂といったところでしょうか。
……目の前に置かれた銀器やお皿、柱に施されたレリーフの文様が、明らかに見たこともないモチーフです。
下校中に暗黒帝国の戦闘員?に襲われ、抵抗むなしく気絶。
そんな最後の記憶からすれば、ここは奴らのアジト――笠原市の上空を抑え込んでいる巨大戦艦の一室……有り体に言って、攫われてしまったようですね。
ガチャリ。
「あう……」
さらに周囲を見回そうとしたら、金属音とともに両手足に抵抗を感じました。
見れば、優美な彫刻が施された椅子に、捕虜のためにしては無駄に装飾過多な金の輪で両手両足を固定されています。
さすがに自由にさせてくれるほど甘くはないようですね。
「目が覚めたかね、白川百合子――」
「あなたは……」
大きなテーブルの向かいの席に、一人の男性が座っています。
銀色の長髪をゆったりした感じに結ったその髪型で、暗黒帝国の幹部の一人として見知った相手に思い当ります。
テーブルが大きすぎてちょっと遠いんですが、その距離をあまり感じさせないよく通る声。
「――いや、魔法少女シャイニーフラワーが一人、ホワイトリリーよ」
……ちっ、ばれてたか。
「お招き預かったというにはちょっとばかり不本意かつ失礼な扱いじゃない?」
不満を表明するようにがちゃがちゃと拘束具を鳴らして見せる。
さすがにこの程度じゃびくともしないと思ってたけど、こすれた部分が痛くならないってのは親切なんだか嫌味なんだかよくわかんないわね。
「申し訳ないが、いきなり暴れられても困るのでな」
妙にかっこつけて肩とかすくめられてもなー。密かにファンクラブとかできてる日本人離れした美形なんだけど、あたしの好みとしてはもーちっと頼りがいのある方が。
「ほかのみんなはどうしたの?」
「ふっ、今頃は貴様を探して右往左往しているのではないか?」
左手の腕時計――赤い革ベルトのかわいらしいアナログ時計で、お気に入りだ――で時間確認……夕方六時前。
「たぶんまだ気づいてすらいないわね」
「……チーム仲は大丈夫なのか?」
「単に門限の問題ってだけ。なんであんたに気遣われなきゃいけないのよ」
これがこっちを懐柔する演技なら尊敬するけど、このバ幹部のことだから本気で心配してそうで頭が痛いわ。
我が家の食事時間は大体夜の八時、それまでは帰宅を確認されないだろうから、タイムリミットは約二時間。
いくらショーコがアホの子だからって、あたしが拉致されたことに気づけばそれなりに警戒するだろうし、それまでに二人を押さえるのがベストなんだけど……バ幹部ときたらお人よしというか、詰めが甘すぎる。
「仲間に連絡を取ろうとしても無駄だぞ?この部屋には結界が張ってあるからな」
「……なんですって?」
試しにおつきのボンクラ妖精に念を送って見る……失敗。
回線が切断されてる感じで、うんともすんとも言わない。
そういえば妙に静かにしてると思ったわ。久方ぶりの平安……じゃない。
「これはまずいわね……」
「くくく、今さら焦っても遅いわ」
思わず漏らした言葉に威張りくさってるけど、そういう意味じゃないわよ。
「非常事態の連絡が届く」のと同じくらい「通常時の通信が届かない」のだって非常事態。
あの食い意地ばかり張ってるエセぬいぐるみが、回線の不通に気づいて連絡を……うーん、五分五分かしら、ね。
となると、タイムリミットはさっきの推測よりずっと早い可能性がある。
「ふふふ、いくら探そうとも、この場所がわかることは絶対にあり得んがな」
「さすがにそりゃないわ」
四六時中頭の上にぷっかぷっか浮かんでる巨大戦艦の存在に思い至らないとか、あんたうちの子たちをどんだけ間抜けだと思ってんだ。
ここに乗り込んでくる手段がないっていうのはあるんだけどね。憎ったらしいことに、こっちの飛行能力の限界高度より高いとこに浮かんでやがるから。
……さて、と。腹をくくりますか。
変身前の姿で拉致られたってことは正体もろバレしてる。あたしだけってことはないだろうから、ほかの二人もバレてると思ったほうがいい。
その上で、拉致って拘束してそれ以上何もしてない、ってことは。
「あたしに仲間になれって?」
「さすがに理解が早いな」
「単純な消去法ってやつよ」
殺したいならとっととやってるだろうし、今更こっちに聞き出したい情報ってのもなさそうだしね。
「貴様のその思考力と判断力を高く買っているのだ。もちろん、こちらに付くのであれば相応の地位と報酬は約束しよう」
中学二年生に何を期待しとるのだ、あんたらは。
高く買ってくれるのはうれしいけどね。こっちのおっさんどもときたら、上から目線でえっらそうに命令してくるだけで、もーほんと、なんど撃墜してやろうかと……いやいや。
でもまあ、ここはさすがに、ねえ?
「お断り、よ」
「この場ですぐに良い答えが得られるとも思ってはいなかったがな。しかし、そうなると……」
「洗脳とか?定番よねー」
「頭脳が欲しいと言ってるのに、思考改竄など怖くてできるかっ!」
できるって点は否定しないのか。さすがあくのしんりゃくしゃの科学力はレベルが違う。
「ちょっとやそっとじゃ靡いてあげないから、やるならガッツリ徹底的にしなさいよ?」
「だーから、せんっつーてるだろうが!自由意志のない木偶作るなら、クローン兵で間に合っとるわ!」
あー、あのわらわらわいてくる雑魚ってクローン兵なんだ。
しっかしほんとすぐムキになるわね、さすがバ幹部。からかいがあるわ。
「そのクローンであたしそっくりの、とかすぐできるの?」
「……簡単な命令に従って動くしかできない人形ならな。あとは生体移植のパーツ取りくらいにしか使えんぞ?」
「今日の記念に一体頂戴?」
「観光地の記念メダルかなんかかっ!んなもん何に使うつもりだ!」
戦闘員撃退したら自分と同じ顔とか、襲い掛かってきたのがいなくなったはずの仲間の顔だったとか、滅茶苦茶心理効果高いと思うんだけどなあ。教えてあげないけど。
ほんと、こういうとこ抜けてるっていうか甘ちゃんよね。
あとは、家に帰らせて、普段通りの行動させるだけでもしばらくは不在を誤魔化せる……ボンクラ妖精いるから無理かしら。
「……参考までに、お断りになる理由をうかがっても?」
参謀のクソジジイ、わきに控えてたんだ。
小学生くらいの身長のしわくちゃじーさん、肌が緑でごつごつしてるのがファンタジーのゴブリンとかみたいでキモイ。
妙に豪勢なローブっぽいもの着て装飾過多の杖とかついてるのが、むしろ似合わな過ぎて笑える。
けど、こいつの頭のよさっていうか底意地の悪さには何度か痛い目見てる、バ幹部なんかよりよっぽど警戒が必要な敵だ。
とはいえ、もうこの段階で警戒したところで遅すぎだわねえ。
「だって、あんたたちに味方してもメリット無いし?」
「なっ、こう見えても私はローザック帝国の第十三皇子……」
なんと、バ幹部って皇子だったのか……じゃあ、この先はバカ皇子ってことで。
「それが参謀と将軍各一名だけ引き連れて辺境惑星侵略……って、まったく重要視されてないんじゃないの?」
「ぐっ!?」
「第十三」とか言ってる時点で継承順位も限りなく低そうだしなー。
「妙な魔法を使うとはいえ、たかだか中学生女子三人に抵抗受けただけで一都市制圧も満足にできないありさまだし」
「くっ、帝国全軍でかかれば貴様らなど……」
「まー手が足りてないのはわかってるわよ。で、結果として半年近く膠着状態に陥ってるってのに増援も指揮官交代もなしときた。……あんたら、もう本国から見放されてんじゃないの?」
「そ、そんなことは……」
「軍令部より、この作戦を完遂するまでは帰参まかりならんと仰せつかっておりますな」
「グルバス貴様どっちの味方だ!」
「は、しかしこの際より正確な情報をご提供申し上げるのが軍師としての私の責務かと」
「雇用条件の段階で嘘つかれても困るしねー」
「御意」
「ぐくくくくく」
表情も変えずお辞儀したじーさんはさすがの曲者、って感じだけど、ここでじたばたしちゃうのはトップとしてどーなんだ、バカ皇子。
「んでも、『軍令部』なんだ?皇子っていうなら『皇帝』直々の命令で動くものかと」
「本来ならばそうですな。なお、軍令部のトップは第三皇子が掌握しておりまして」
「……あー、つまり、跡目争いに負けて島流し、と」
「ご理解が早くて助かります」
「グールーバースー?」
いやー、美形が屈辱に震える姿はなかなか愉快よね。じーさんもいい性格してるわ。
「……で、あんたにつくメリット、あるの?」
とどめ、で撃沈。机に突っ伏してさめざめと泣くバカ皇子はちょっとうっとーしかった。
「私だってなーもうちょっと順位が高ければなー」
「あー、グルバス、さんだっけ?ちょっと電話かけさせてもらっていい?」
「結界の中ですが」
「バカ皇子はともかく、あんたなら結界に意味ないことくらいわかってんでしょ?」
「……は」
グルバスが一礼した途端、ボンクラ妖精のくっそ鬱陶しいキンキン声が頭の中に鳴り響いた。
『百合子ちゃん大丈夫ドラ!?心配してたドラ!』
『うっさいバカ。話しかけてくんな。あといい加減そのうざい語尾やめないとワタ引きずり出す』
『何度も言うけど、ドランはぬいぐるみじゃないドラ!』
『日本語じゃ、内臓のこともワタって言うって知ってた?』
『……』
やっと黙ったか。ほんっと、うるさいったらないんだから。
「この結界、個人用とかないの?」
「遺憾ながら。……通信封鎖程度の簡易装置であれば、お渡しできますが」
「それマジで欲しいかも……っと」
わきに置かれていたカバンから電話を取り出そうとして、拘束されてたのを思い出す。我ながらちょっとかなり間抜け。
「おや、気が付きませんで」
じーさんが何か手を動かしたと思ったら、次の瞬間には拘束は解かれていた……両手両足とも。
「……いいの?」
「これ以上皇子にダメージをお与えになる必要があるとも思えませんが」
確かに、愚痴すら聞いてもらえなくってテーブルクロスに自分の涙でポエムつづってるバカをこれ以上いじめてもなー。
「もしもし、母さん?」
『どうしたの、ショーコちゃんたちが探してたみたいだけど』
「ん、ちょっと知り合いと話が盛り上がっちゃってね。母さんの方から言っておいて」
『……あの子たちに言えない相手?』
めっちゃ勘違いしてるらしいにやにや笑いを浮かべてる気配。
確かにショーコたちには言えない相手なんだけどさ。
「ゴソウゾウニオマカセシマス」
……次の一言は間違いなく勘違いを加速するよねえ……しかたない、か。
「で、たぶん今日はこっちに泊まるから」
『はいはい、避妊はするのよー?』
こっちに反論の余地を与えずぶつっと通話は打ち切られた。
ちゅーがくせいの親の発言としてどーなんだそれは。明日帰ってからどーやって弁解したもんだかなあ。
「……よろしいので?」
「ええ。もう結界張り直してもいいわよ」
「いえ、そちらではなく」
ちらりと送った目線の先で、バカ皇子が顔を真っ赤にして硬直していた。
「ひ、避妊ということはその……いや、しかし……」
「せんわっ!」
絶叫したあたしの顔も真っ赤になってたと思う。
ちゅーがくせいになにしようってんだ、あんたも。
……ナニか。……いやそーではなく。
・・・
「ごちそうさまでした」
豪勢な夕食におなか一杯、ナプキンで口元を拭いてひと段落。
これがレストランなら食後の紅茶かコーヒーをどうぞってとこかしら。
メイドさん――彼女もクローン、クローンサーバントとかいうらしい。いわゆるメイドロボット?――が引いてきたワゴンに乗ってたのはティーポット、っていうことは紅茶かな。
「……なぜ捕虜が堂々と夕食をかっくらっているのか……」
「何か言った?」
「い、いや……しかし、意外にマナーがきちんとしているのだな」
「意外は余計よ……むしろ、そっちの食事マナーが突飛なものじゃなくて安心してるんだけど」
夕食として出てきたのは、ごく普通……でもないか、高級レストランのフルコースといった感じのメニュー。
食器や銀器の並びもそのままで、素材こそ「タンパク質合成」がどーたらとか胡散臭いことこの上なかったけど、それ以外は戸惑うことなく食べられたっていうのがむしろ戸惑うとこだった。
「一応この星の高級料理を真似ているからな」
「ああ、一応配慮してくれたんだ、一応」
鼻をくすぐる紅茶の良い香りも、宇宙に似たような飲み物があるんじゃなくて、紅茶――それも一級品――を模造したってとこか。
「別に貴様に配慮したわけではない。支配星系の文化に学ぶのも皇族の務めというだけだ」
「……『郷に入っては郷に従え』って?」
「未開星系の文物とて良いものは積極的に取り入れるのだ。我々のルーツが文化的にも資源的にも乏しい世界だったことの名残だな。民族や文化の独自性など誇ったところで、滅んでしまったのでは意味がないと骨身にしみている」
「……植民地政策も柔軟ってこと?」
「傘下に入った土地に優劣はない。帝国臣民に出自による身分や扱いの差はない……表向きは」
渋い顔をされた。気に食わない質問だったのかしら。
しかし、「表向き」……ね。帝国さんも一枚岩ではないようで。
「それで、先ほどの件だが」
「何度も言うけど、お断り、よ」
「ああいや、それはとりあえず置いてだな。貴様の話ではまったく光の聖霊のことが上らなかったが、奴に心酔しているわけではないのか?」
光の聖霊――あたしたちに魔法の力を授け、こいつらと戦うよう仕向けたやつだけど。
「あのクソババアとあんたたちのどっちが信じられるかって言われたら、間違いなくあんたたちって言う程度には信用してないわよ……あたしは」
ショーコは「聖霊様」とか呼んではしゃいでたけど、ヒナギクの方はそれでも半信半疑ってとこかしら。
周りのおっさんたちは言うに及ばず……対抗勢力として「使える力」以上に期待してる人間はどれくらいいることやら。
「ほう?」
手を組んで身を乗り出してくるところを見ると、バカ皇子はこの話に興味津々のようだけど……なんっか、これをまとめると我ながらイタイ話になるからイヤなのよねえ。
「だってさあ、あんたたちを追い返せっていうなら、何の変哲もない女子中学生三人ばかしの力強めたって意味ないじゃない」
「貴様を『何の変哲もない女子中学生』の範疇に含めると、各所から抗議が来そうだが」
「うっさい。……じえーたいのおっさんどもとかさ、いやまあ連中が魔法少女的な恰好してたらそっちのほうが脅威だけど、女子中学生しかだめならだめで、百人くらい並べりゃとっくに終わってるわけよ」
ボンクラ妖精は「戦士の資格がどーたら」とかほざいてたけど、あたしみたいなのが変身できてる時点ではなはだ疑わしい。妖精どものいい加減さからして、手近で妥協しただけって線のほうがよっぽど濃厚だ。
そもそも、「戦士の資格を持ってるのがたまたま同じクラスのあぶれもの三人組」って時点でどうなのよ。
うちの学校に三人しかいなかったとしても、そこから市内、県内、全国津々浦々まで探していけば、百人どころか千人だって引っ張ってこれるだろう。
それをしないってことは。
「まーよーするに出し惜しみしてやがるか、こうして膠着状態になるの見越してやってやがんだわ、あのクソババア」
「……その観点はなかったな」
と、考え込むバカ皇子――一応食事前の自己紹介だと、シャキール・ディエス・ディア・シェデクール……ケンカ売ってんのかってくらい長かったので、もうバカ皇子でいいや。
こーして真面目な顔して黙ってりゃ、まあまあ見られるんだけどなあ。
「っていうか、知ってるわけ?」
「何度か、侵略部隊の報告にある。自分がここで出くわすまでは、小規模なゲリラ勢力の抵抗を排除できない言い訳かと思っていたが」
「そりゃご愁傷様……ってことは、あっちも全宇宙規模でやってんのね」
「いや」
……は?
「問題になってくるのは、我々と同等か数倍程度の小規模遠征で……貴様に言うのもなんだが『辺境の小規模星系』を攻めた場合だけだ」
「待って、待って。それじゃ、大規模侵攻の場合は……」
「報告に上がった記憶はないな。少数の抵抗勢力などすり潰しているだけかも知れんが」
戦局のえり好みまでしてんのかい、あのババア。
でも、自前で対抗戦力を出せないところを狙い撃ちしてる、って考えれば変でもない……のかな?
「一つだけ共通しているのは……」
「侵略に必ず失敗してるとか?」
「いや、それも状況によりけりだ。和解に終わったところもあれば、一時撤退後再侵略に成功した星系もある。ただ……どこも、深刻な規模での環境破壊に巻き込まれている」
ラストあたりで地球滅亡の危機ってのは確かにお約束だけどさあ。バカ皇子がマジな顔してるってことはガセやハッタリじゃないっぽい。
「それって、あんたたちがなんかやらかしてるだけなんじゃないの?」
「可能性は否定せんが。侵略の目的が領地経営による利益獲得だというのに、惑星再生からやらねばならんほど破壊するメリットを思いつかんな」
「それもそうよねえ」
畑作るのに村焼いてどーすんだって話よね。……ちょっと違うか。
防衛側が自爆特攻やら焦土作戦やらかすにしても、惑星再生とか言い出すレベルなのはやりすぎだし、それが毎度となると、これは何かあると疑ってかかるほうがいいかしら。
「今更かもしれんが、”アレ”には注意すべきかもしれん」
そんなヤバイ情報持ってたのに、いまさらその感想かいっ!
「はあ……いいわ、こっちの出す条件を飲んでくれたら、手を貸してあげる」
「む、それでは!」
「配下にはなんない、あくまで対等の関係としてちょっと『手を貸す』だけよ」
一瞬明るくなった表情が、一挙に落ち込む。お預けくらわされた子犬みたいにしゅーんとしてる。
帝国の年齢基準はよーわかんないけど、一応成人してるっぽい男性がする表情じゃないわよ。
「まあよい、全面的な敵対よりは進展したと考えよう」
きりっとした顔で宣言しても、指でのの字書いてたら意味ないから!
「それで、条件とはなんだ?」
「まずは歴史、それから年次統計資料ってとこかしら。とにかく情報がほしい」
何をどうするにしても、一番大事なのは正確な現状認識。
あたしたちには圧倒的に情報が不足しているのだ。
百合子「ホワイトリリーが快楽洗脳で悪落ちしてトロ顔Wピース決めてる画像キボンヌ、と」
シャキール「……本人乙?」