ロンドン=小暮哲夫
英ロンドンの近郊のグレーズで23日未明、トラックの貨物コンテナの中から39人の遺体が見つかった。地元警察は、トラックの運転手で、英領北アイルランド出身の25歳の男を殺人の疑いで逮捕した。
現場はロンドンから東に30キロほどの産業団地。警察の発表によると、遺体のうち38人が成人で、1人が10代とみられる。警察幹部は「遺体の身元の特定には時間がかかるだろう」としている。警察は、コンテナは、ベルギーのブルージュの港から現場に近い英東部パーフリートの港に輸送され、北アイルランドから来たとみられるトラックに積まれたとみている。
ロイター通信によると、トラックは2017年にアイルランド人の企業がブルガリアで車両登録したが、それ以降、ブルガリアに入国していなかった。
英BBCなどによると、英国では00年6月、南東部ドーバーで中国人移民58人の遺体を載せたトラックが見つかった事件があった。トラックが、ドーバーなどの主要港の厳しい治安検査を避けるルートを取った可能性を指摘する見方が出ている。(ロンドン=小暮哲夫)
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朝日新聞国際報道部