Googleアシスタント開発入門 2019
どうも、Japan Digital Design, Inc. で Technology & Design Div. に所属している石本(@t32k)です。
受付くんβ(社内受付システム)というものを作って、Voice UIについて調査していたので、今回は、その裏側の技術であるGoogleアシスタント(SiriやAlexaなどのAIアシスタント)について、共有したいと思います。
- The States of Assistant in 2019
- Amplify your Web Contents
- User your Android App
- Build a Custom Experience
The States of Assistant in 2019
Googleアシスタントと聞くと、家で使うスマートスピーカーやNest Hubのようなスマートディスプレイを思い浮かべがちなのですが、Googleアシスタント自体は、Androidはもちろん、iOS端末でも使えますし、時計・ヘッドホンなど、あらゆるデバイスで利用可能です。
少し、インターフェースの歴史をさかのぼってみますと、コンピュータが出た頃は、一部の人が、難解な呪文のようなコマンドをタイピングして利用していました。GUIの登場によりマウスを使うことで、いくぶんか、その敷居は下がってきました。スマートフォンの登場でタップ操作が可能になり、よりカジュアルに使えるようになりました。そして今の御時世はGoogleアシスタントなどのAIアシスタントに話しかけるだけで、タスクをこなせるようになってきています。
だからといって、Voice UIがベストなインターフェースかと言えば、ケースバイスケースです。声だけしか利用できない状況、それが好ましい状況、どちらでも使える状況など、状況によって異なるでしょう。しかし、これまでテクノロジーの限界で不可能だった音声操作ができるようになったことで、コンピュータとの関わりが、より自然なインタラクションができるようになってきたと考えています。
最新のPixel4だとMotion Senseという機能があり、ジェスチャー操作もできるとか。カメラの付いているNest Hub Maxでは、手を掲げるだけで音楽をストップできるなど可能性は無限大です。
そういうわけで、Googleアシスタントは30言語に対応し、世界80カ国で利用でき、100万以上のアクションが登録されており、1500種類以上・10億以上のデバイスに搭載されています。インドではフィーチャーフォンOSであるKaiOSというのがあり、iOSよりもシェアがあるのですが、そのOSでもGoogleアシスタントは利用可能です。またネット回線がない端末でも電話回線でGoogleアシスタントを利用するサービスが、インドではあります。まさしく、ネクストビリオンユーザーを相手にできる巨大な市場と言えるでしょう。
また、スマートフォンに搭載されているGoogleアシスタントの利用ケースの76%は屋外で使用されており、内54%は車の中で利用されているそうです。
Amplify your Web Contents
Googleアシスタントすごいってのは分かった。でもGoogleアシスタント用のアクション(アプリ)を作るのは難しそうだって方は、まずご自身のWebサイトを拡張する形から始めても良いかもしれません。