ソニーは23日、プロのクリエーターをターゲットにしたスマートフォンを25日発売すると発表した。主力モデルの「エクスペリア1」をベースに映画や写真の撮影に活用できる機能を拡充した。ゲームなど大容量のデータ通信の需要が増える中、有線LANにも対応する。専門家やプロの利便性を高め、新たな市場を開拓する。
「エクスペリア1 プロフェッショナル エディション」は25日から、ソニーの直販店「ソニーストア」やインターネットの直販サイトで販売を始める。販売価格は14万3000円(税別)で、エクスペリア1の10万円台よりも価格帯は高くなる。
同機種は出荷時に光源の明るさや色のズレを、映画撮影に使うマスターモニターの水準に補正する。クリエーターの狙い通りの色表現が可能となり、映画撮影の現場でのモバイルモニターとしても利用できるという。横向きでの利用を想定し、ホーム画面を横向きに設定できる。
撮影した写真の概要を音声で入力できる機能を追加するなど、プロの写真家のサブカメラとしての利用も見込む。有線LANにつなぐこともでき、eスポーツの大会やゲームの実況など通信速度が求められる場所での利用にも対応する。
(広井洋一郎)