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【芸能・社会】

新井浩文被告に懲役5年求刑 東京地裁、12月2日判決 女性従業員、再現ビデオに「気持ち悪い」

2019年10月23日 13時47分

新井浩文被告

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 派遣マッサージ店の女性従業員に乱暴したとして強制性交罪に問われた元俳優の新井浩文(本名・朴慶培)被告(40)の公判が23日、東京地裁(滝岡俊文裁判長)で開かれ、検察側が懲役5年を求刑し、結審した。弁護側は「性交に対する反抗を著しく困難にするような暴行はなかった」として無罪を主張した。

 検察側は論告で、女性従業員が新井被告からズボンと下着を脱がされそうになった際に「脱がさないで」と拒絶したことなどを挙げ「性的サービスを明確に拒否する意志をできる限り伝えていた」と主張。「新井被告の自宅の真っ暗な部屋で2人きりで恐怖心に襲われ、抵抗できなかった」と述べた。

 黒のスーツに黒のネクタイを着用して出廷した新井被告。手元の書類を読みながら論告に聴き入っていたが、求刑が出されると顔を上げて無表情のまま遠くを見つめた。

 また女性従業員の陳述書が代読され「男性をいやすことが誇りだった。被害に遭い、心身をいやしたいという気持ちを踏みにじられた」と悔しさをにじませ、「生きているという実感がわかない」と訴えた。また性交に同意しない意志を何度も伝えたが聞き入れられず「恐怖心から思考停止になってしまった」と振り返り、新井被告が当時の2人の体勢を再現するため、自ら演じて作成した動画を見て「本当に気持ち悪く感じました」と不快感をあらわにした。

 これに対し新井被告は最終意見陳述で「恐怖で思考停止になり抵抗できなくなったとあるが、今までは『ずっと抵抗していた』と主張していた。なぜ変わったのか」と首をかしげ、法廷を後にした。

 判決公判は12月2日に開かれる。

 ◆傍聴券倍率は約9倍

 この日の公判は、22席の一般傍聴席に対し、206人が傍聴券を求め列を作り倍率は約9倍。先月2日の初公判では、20席の一般傍聴席を求めて532人が並び、倍率は約26倍だった。

 新井被告は午前9時25分、ワンボックス型のタクシーの後部座席に乗って地裁入り。一斉に集まった報道陣のフラッシュを浴びたが、無表情で一点を見つめたままだった。閉廷後は同11時35分、同じ型のタクシーに乗り込み地裁を出た。その際も表情を変えることはなかった。

 

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