参列した著名人語る“その時” 即位を内外要人を前に宣言
天皇のみが着用する「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に身を包み、即位を国内外に宣言された天皇陛下。
「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」には、皇族方のほか、180以上の国や機関などの要人をはじめ、小泉元首相や森元首相、歌舞伎役者の松本白鸚さん、王貞治ソフトバンク球団会長、さらに将棋・羽生善治九段など、各界の代表およそ2,000人が参列した。
女子柔道金メダリスト・谷亮子さん「(陛下のおことばについて)本当にこれからも象徴として、国民の皆さんとともにですね、歩みを進めてくださる、そんなありがたいおことばだったと受け止めています」
宇宙飛行士・毛利衛さん「(陛下のおことばについて)心のこもった、日本ばかりでなく、世界に貢献する日本になるという、意味合いにとれました」
参列者の1人である、自転車競技会のレジェンド・中野浩一さん。
中野浩一さん「(出席されていかがでしたか?)こういう機会って、本当にないですから、非常に幸せな気分で、見させていただきました」
参列者に配られた貴重な記念品。
外箱には「即位礼正殿の儀」と書かれていて、この中に紙製の内箱が入っていて、正殿松の間の杉戸(すぎど)のカエデの絵柄が描かれている。
内箱の中には、即位礼正殿の儀の儀式の式次第、そして、儀式の際にお召しになっていた装束での天皇・皇后両陛下のお写真。
そして、高御座と御帳台のお写真。
アルバムには、「皇室と皇居」と書かれている。
天皇・皇后両陛下の歩まれた道筋がわかるお写真や、そして、皇居の様子などのお写真が入っている。
箱とは別に「東京中心部」と書かれた「御即位記念地図」も入っている。
宮内庁担当・宮崎千歳記者「なぜ地図なのかは、はっきりとした理由は出てこなかったんですけれども、地図が入っているのは今回だけではありません。平成の時も、さかのぼると昭和、その前まで、4回連続で地図を即位礼正殿の儀の参加者に記念品として贈られているそうなんですね。その時々の東京の地図を作って、参列した方に贈られているそうです」
中野浩一さん「(参列された皆さん、もれなくもらえるんですか?)全員、入ってましたね」、「お席に置いてあったんです。これを帰りに持って帰ってくださいということで。ですから、入ってしばらく時間があったので、このほかにも式次第とか書いてあるのがあったので、それを見ながら、来る時間を待っていたという感じですね」
宮崎千歳記者「(記念品はどのように決められるのか)即位の礼、全体を取り仕切っているのが内閣府ですので、内閣府の式典事務局が、今回も用意していると思われます」
フジテレビ・風間晋解説委員「僕はタイムカプセルだと思ってるんです。それこそ10年後、20年後、30年後に箱を開けて、きょうその場に立ち会っていたという記憶がよみがえってくる。この地図も、やはりこの日、自分はこの道筋で皇居の中に入っていったというのをたどれるものだと僕は思います」
中野浩一さん「(儀式に出席されてどうでしたか?)やっぱり非常に緊張しますよね。僕ら普段、適当なことを言いながら、いろいろやってますけど。適当というのはちょうどいい感じのことですが。本当に緊張して、厳かな感じというのは非常に感じましたね」