日本―南アフリカが行われた東京・味の素スタジアムの入り口で、そう呼び掛けている人たちがいた。20日は、日本代表の選手として3度、監督として1度、W杯に参加し、W杯日本大会招致に尽力したミスター・ラグビーこと、平尾誠二さんが53歳の若さで急逝して3度目の命日。周囲からは「天国でみんなと試合を見ているでしょうね」という声も聞かれた。
会員制ラグビー情報サイト「RUGBY JAPAN365」では、この日にあわせて空想企画「ヘブンズ日本代表対ヘブンズ世界選抜」のメンバーリストを公開。日本代表は宿沢広朗元監督、平尾主将のほか、元新日鉄釜石の洞口孝治さん、元プロレスラーの原進(阿修羅原)さん、元慶大監督の上田昭夫さん、実際にW杯を戦った元東芝の渡辺泰憲さん、元トヨタ自動車のパティリアイ・ツイドラキさん、同じくトヨタ自動車で、25歳で亡くなった仙波優さんなどの名が並んだ。
また、世界選抜には、W杯最多トライ記録を持ち2015年大会直後に40歳で亡くなった元ニュージーランド代表のジョナ・ロムーさん、ともに元南アフリカ代表で、1995年優勝メンバーのチェスター・ウィリアムズさん、SHユースト・ファンデルベストハイゼンさんらのビッグネームが並んだ。
W杯で活躍しながら鬼籍に入った名選手も少なくない。きっと天国で「今のプレーは…」などと戦評を交わしながら、観戦することだろう…。(大友信彦)