日本の女子ローラーフィギュアは、昨年のアジア選手権を制した藤倉みき(25)を生んだ徳島がリードしているが、今大会では来夏のアジア選手権出場権を懸けて全日本選手権(来年3月)で徳島勢に挑む、東日本の新鋭が輝いた。
初心者を含むプライマリーの次のクラスのエレメンタリーで総合優勝の勝原琴水(12)は板橋・赤塚三中1年。持ち味のきれいな滑りを見せた。徳島の同世代選手も意識し「勝ちたい」と誓った。
規定で1位となり、総合2位の佐々木帆南(14)はフィギュア歴8年。中学の陸上部では走り幅跳び選手で「距離を跳ぶのと高く跳ぶのとの違いはありますが、同じジャンプ、役に立つと思う」と目を輝かせた。
徳島で指導するかたわら週に2回、東京ドームローラースケートアリーナに出張し、フィギュア教室を開講する西木紳悟さん(31)の指導で成長著しい小川あらた(18)はプライマリーで優勝した。始めて1年だが、ローラーダンスをしていたこともあってリズム感は抜群だ。
選手の数が少ない男子では、ARS練馬で切磋琢磨(せっさたくま)する小学5年の鳥山右京(11)と小学4年の杉山慧(10)らが世界を見据えている。
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