「今の仕事を70歳、80歳まで続けられるか」と聞かれたら、ほとんどの人が「無理」と答えるのではないでしょうか。
しかし、20代・30代にとってはこれが現実のものとなるかもしれません。
日本企業はこれまで終身雇用を前提としていて、「若いうちは薄給で苦労するけど、年功序列で給料が上がって、老後は年金でのんびり暮らせる」というものでした。
でも現代はどうでしょう。
一所懸命に頑張って仕事をしても、給料は少ししか上がらない。
年金の受給開始は70歳以降に引き上げる議論がなされている。
大企業に勤めても、45歳にはリストラ対象。
日本企業というのは、スペシャリストを育てる気がありません。
以前勤めていた会社でも、「ジョブローテーション」という数年ごとに部署や職種を異動させる、いわば「ゼネラリストという名の無能」を生み出すような制度がありました。
「仕事なんだからやりたくないこともやって当然」という風潮がありますが、その「やりたくないこと」に50年近くの人生を費やすのは「不幸」以外の何ものでもありません。
じゃあどうするか。「好きなことを仕事にする」しかありません。
会社の、社会の仕組みが変わらないのであれば、自分たちが変わるしかないのです。
「今の仕事を70歳、80歳まで続けられるか」
これが若者にとっての現実なのです。