先日オリンパスから発表された「OM-D E-M5 Mark III」。11月下旬に発売予定となっているこの最新モデルの体験会が新宿のオリンパスプラザ東京で行われるということで、参加してきました。
体験会の様子と、実際に触ってみたE-M5 Mark IIIの個人的な感想などを簡単にまとめておきます。
「E-M5 Mark IIIを体験しよう!特別体験会」
10月18日から23日にかけて、オリンパスプラザ東京で毎回7名限定、1日2回のスケジュールで行われるこの体験会。前日にふと気が付いて調べた所、まだ席が残っていたので参加することにしました(明日23日分は既に受付終了しています)。
10月18日(金)~23日(水) E-M5 Mark IIIを体験しよう!特別体験会(参加費無料・定員制)|オリンパスプラザ東京 イベント一覧|ショールーム/写真教室|オリンパス
ちなみにE-M5 Mark IIIの展示機はオリンパスプラザ東京にあるので、体験会に参加しなくてもプラザまで行けばE-M5 Mark IIIには触ることができます(ただし現時点は1台のみ)。
体験会は45分程の時間ですが、1人1台のデモ機が用意されれ主要なレンズを自由に付け替えながら、会場内で自由に撮影をすることができるイベント。まずは冒頭に説明員の方よりスライドを見つつのE-M5 Mark IIIについての主な特徴の紹介があります。
小型化のアピールとして一般的なフルサイズミラーレス機と比較しつつの体積重量のコンパクトさをアピールしますが、これ必要かなぁ……なんて。E-M1シリーズもある訳ですし。
当初、個人的にはデチューンではと感じてしまったBLN-1からBLS-50へのバッテリー小型化。初代E-M5以降使われてきたBLN-1を廃止してPENを含めて小型機用の電池として一本化するのはそれなりに分かるものの、省電力化で撮影枚数を伸ばすよりも小型化を推し進めたのはどうにも解せない所はあります(実際、スペック上の容量差は1220mAh→1210mAhではあるものの)。
防塵防滴に関する設計ノウハウは最近のM1Xの技術が応用されてるとのこと。電池が小型化してますが、寒冷地での動作時間が先代と比較してどうなのっているかが最も気になりますが?(この点について、後で質問してみましたが、さすがにそこまでの情報は下りて来てないそう)。
AF性能はM1 MarkII同様(M1Xは画像処理エンジンを2基積んでますからね)、手振れ補正は新開発のユニット採用でやはりM1 MarkII同様の性能を実現しているそう。
……とカタログ的な説明をひととおり聞いたのちに、デモ基による体験イベントへ。
E-M5 Mark IIIを体験したり質問したり
デモ機はシルバーとブラックの両方がそれぞれ数台ずつ用意されていました。
私はシルバーのデモ機を使うことに。E-M5 Mark IIからマグネシウム合金→樹脂ボディの変更がありましたが、気になる質感の変化は確かに若干のプラスチッキーさはあるものの(得にシルバーは目立つかも)ブラックだとそれほど気にならないレベルだと思います。
レンズはPROレンズ、PREMIUMラインを中心に各2本(300mm F4のみ1本)用意されているので、好きなレンズを付け替えながらE-M5 Mark IIIを試すことができます。
軍幹部のダイヤル、電源スイッチ等の配置等がM1 MarkIIに準じたものになっているので、M1ユーザー的には非常に使いやすくなっています。モニタのスイッチが左肩(フィルム巻き戻しクランク風ギミック)にあるのはしばらく気付かずに探してしまいました。
ボディサイズ、フィッシュアイ補正など
ボディは想像以上にコンパクトなものの、M5 Mark II比でグリップが少し飛び出しているのと、親指側のグリップが大きくなったことで、サイズ以上の握りやすさは実現していると思います。
やはりバランスのいいレンズはPROレンズの単焦点シリーズぐらいまでで(もちろんサンヨン以外の)、中でもM.8mm Fisheye PROはかなりのベストバランスに感じました。M.12-100mmPROぐらいになるとちょっとレンズとのバランスが悪く感じルかも。
気になっていたフィッシュアイ補正撮影機能(M1 MarkII、M1Xには搭載)はちゃんと入ってました。
M.25mm F1.2 PRO、見た目は若干フロントヘビーですが持った感じは悪くない。
サンヨンはさすがにこのバランス。後発のグリップ(EGC-5)が待たれますね。
ちなみにEGC-5に対してさらにバッテリーを追加する縦位置グリップが登場するかは現時点では不明。オリンパスの人も「EGC-5に電子設定があればあるいは……」みたいなことは言ってました(現物はまだ見ていないそう)。
Bluetooth搭載について
これまでのOM-D/PENシリーズになかったBluetoothが搭載された今回のE-M5 Mark III(とPEN E-PL10)。Bluetooth Low Energyにより、本体が電源OFF状態でもスマートフォン側(OI.Shareアプリ)から本体の起動、接続が可能になったそうです
接続後はWi-Fi通信で撮影することで、撮影データやリモートの送受信を行うそう。
鞄等に本体をしまった状態でも、スマホから写真を呼び出せるようになったのはかなり便利そうですね。
E-M5 Mark IIIで撮った写真など……
せっかくのデモ機撮影タイムですがメニューをチェックしたり、自由にレンズを使えることばかりに気が回って(マクロ、サンヨン等)、これといった写真は何も撮れていません(苦笑)
ずっと買おうか迷っている60mm F2.8マクロは思ったより使いにくいけど……
30mm F3.5はめちゃ使いやすい。買うならこっちか?とか(E-M5 Mark III全然関係ない)
12-100mmPROでの手持ち長秒(2.0秒)はちょっとブレてしまった……。E-M1 Mark II同等の手振れ補正性能だそうですが、M1系ほど安定したグリップではないのでその点は注意して。
17mm F1.2 PROが気になるけど……
25mm F1.2 PROを使うとやっぱこっちかな?みたいな。
RAWでも撮っていたのですが発売前の機種につきLightroomでの現像不可なので全てJPEG画像です。
E-M5 Mark IIIメンテナンスパッケージLite、購入宣言キャンペーンなど
E-M1 MarkIIユーザーにはお馴染みのメンテナンスパッケージ(私は2台加入中)。E-M5 Mark III用は「Lite」ということで、価格が下がった代わりにリフレッシュ整備(分解清掃、消耗部品交換)やプレミア会員延長がなし。正直そこまでのお得感はないかも?
E-M5 Mark III及びE-PL10の発売日前日までに(実際に買っても買わなくても)購入宣言をしておくと、BLS-50が1本貰えるキャンペーン。購入の可能性が1%でもあるならば、とりあえずポチっておくといいかも?(ポチった)
E-M1 Mark IIのサブ機として魅力的かも?
ということでE-M5 Mark IIIを触ってみた感想ですが、発表当初に持った電池等へのネガティブな印象は多少残るものの、E-M10系に迫るレベルの軽量化についてはそれなりの意気込みを感じましたし、実際M1 Mark IIのサブ機として考えた際に、このコンパクトさは大きな魅力になるかもしれません。
得に、Fisheye PRO、12-40PRO、30/60mmマクロ等の小型レンズとのバランスは抜群なので、少しでも機材重量を抑えたいアウトドアや旅行では、E-M1 Mark IIを2台よりもE-M1 Mark II+E-M5 Mark IIIという組み合わせが取り回しもよくなりそう。
弱点と思われる電池周りですがサブ機運用ならば多少の余裕も出ますし、USB充電が可能となったことで(給電は不可)、比較的スムーズな継ぎ足し充電などが可能になると思われます。
もちろんE-M5 Mark III単独で軽量なアウトドア用システムを組むのもいいと思いますが(12-200mmがベスト?)、E-M1 Mark IIユーザーがサブ機として考えた場合は、これまでのM5 Mark II以上にスムーズな使い分けができるモデルになりそうです。
OLYMPUS ミラーレス一眼カメラ OM-D E-M5 MarkIII ボディー シルバー
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おまけ:せっかく新宿まで行ったので、石井スポーツのビックロ店に寄ってから妻と待ち合わせて食事など。テムレスブラックでも買おうかと思ったのですが、Lサイズはカフ付きしかなかったので諦め。カフ付きは結局ドローコードを付けることを考えるとカフ部分のコード等が邪魔になりそうかなと。
写真は百日紅のラーメンとつけ麺です。