東須磨小学校・教師イジメ、自主退職は逃げ得、認められず
神戸市立・東須磨小学校で起きた教員による教員いじめ暴行事件について、神戸市教育委員会は加害教員4人が処分前に自主退職を申し出ても認めない方針を決めた。
処分前に退職してしまうと退職金が支払われる。
また、正式な処分を下さなければ懲罰歴が残らない。
加害者の氏名が公表されていない現状では、何食わぬ顔で教員として再雇用されてしまう恐れがある。
懲戒免職となった場合には「教育職員免許状失効公告」として官報にて氏名等が公表される。
また、懲戒解雇されたことは履歴書に記載する義務があり、懲戒免職の事実を伏せて再就職した場合には、再雇用先は経歴詐称した人物を解雇することができる。
東須磨小学校の前校長
東須磨小学校の前校長・芝本力(しばもと ちから)氏は、被害者の男性教員に対してお酒を強要するなどイジメに加担していたとされている。
また、加害者による度重なるイジメについて被害者が校長に相談していたが、校長は市教委に報告をしていなかった。
現在、前校長の芝本氏は他の学校で校長をしている。
しかし、事件発覚後は体調不良を理由に学校に姿を見せず、教頭が校長の職務を代行している。
東須磨小学校の現校長
東須磨小学校の現校長・仁王美貴(におう みき)氏は2019年4月から東須磨小の校長を務めている。
加害教師4人に対しては口頭で指導、市の教育委員会には「指導して収まった」と報告していた。
加害者側に立ち問題をもみ消していた前校長に比べれば前進しているといえるが、動画が拡散され炎上するまでは事の重大さには気づいていないかったようにも思える。