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【プロ野球】

弱点露呈の巨人がパ2位を相手に見せつけられる力の差…セ覇者の意地を見せてほしい[大島康徳評論]

2019年10月20日 23時16分

試合後の巨人ベンチ

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◇20日 日本シリーズ第2戦(ヤフオクドーム) ソフトバンク6-3巨人

 0対0で迎えた7回裏、先にスキを見せたのが、巨人であった。先頭のデスパイネの三ゴロを代わったばかりの山本がエラー。はっきり言わせてもらうが、これは明らかにイージーミス。若さが出たということだろうが、これが明暗を分けることになった。

 ここから、絵に描いたような転落劇。この回からマウンドに立った大竹は代走・周東の足におびえ、ボール先行。コントロールが甘くなった。グラシアルの左前打で一、三塁とされ、松田に3ランを浴びて万事休す。巨人のもろさだけが目についた。

 周東に「足業」の威力を見せつけられたが、それは、巨人にはない。巨人はどうしても一発待ちになってしまう。さらに、中継ぎ陣の層の違いも歴然だ。巨人の場合、先発が降りると、中継ぎ陣が持ちこたえられない。これは、レギュラーシーズンから解消できなかった弱点である。

 セ・リーグ優勝チームの巨人、片やソフトバンクはリーグ2位。なのに、レベルの差を感じてしまう逆転現象。しかし、日本シリーズは流れである。ちょっとしたことで、流れは変わる。セの覇者の意地を見せてほしい。(本紙評論家)

 

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