阪神の高橋遥人投手(23)=写真=が20日、秋季キャンプで臨時コーチを務める中日OBの山本昌さん(54)から“抜く球種”と相手打者に対する“観察眼”の極意吸収に意気込んだ。レジェンド左腕の代名詞とも言えるスクリュー習得に励みながら、打者心理を読み取る術も学ぶつもりだ。
実りの秋へ、大先輩を質問攻めにする。まずは球種。「右バッターに向かっていくボールばかりなので抜く球を」。具体的にはスクリューやチェンジアップなど。直球との緩急差を生かせる変化球を磨く考えだ。
さらに打者との駆け引きについても「例えば相手バッターが何を待っているのかとか。見逃し方で」。打席での様子やしぐさで、何を狙われているか察知能力を養うこともテーマの一つだ。
この日は甲子園の室内練習場で汗を流し「(今季)最後の方で打たれて何かを変えなきゃと」と明かした高橋遥。レジェンド左腕からの教えを余すことなく吸収し、来季の飛躍につなげる。 (折原良輔)