阪神は21日、井上一樹・元中日2軍監督(48)の来季1軍打撃コーチ就任を正式発表した。浜中治打撃コーチはシーズン終了をもって退団。2軍コーチを務めていた元中日の新井良太コーチ(36)とタッグを組むことになる。背番号は中日時代にもつけていた「99」。
現役20年と指導者4年(2軍打撃コーチと2軍監督)。中日ひと筋に生きてきた男が、中日で同僚だった阪神・矢野燿大監督を支える立場に就く。
阪神は今年、逆転CS進出。DeNAとのファーストステージは勝ち抜いたが、ファイナルステージで巨人に完敗し、5年ぶりの日本シリーズ進出を逃した。
その原因のひとつが攻撃力不足。チーム打率2割5分1厘はリーグ4位ながら、得点(538)はリーグ最下位。本塁打94本はリーグ5位。長打率3割6分2厘、得点圏打率2割4分7厘はいずれもリーグ最下位だ。
外国人野手の低調も一因。誰も規定打席に到達せず、最多出場がマルテの105試合(打率2割8分4厘、12本塁打、49打点)。残留はマルテだけの方針で、新外国人選手の補強を進めている。日本野球に適応できるようなケアを含めて井上新コーチには期待がかかる。