楽天・嶋基宏捕手(34)が21日、仙台市内の球団を訪れ、立花球団社長、石井GMらに自由契約を申し入れ、承認された。
「そのまま残るか他球団で勝負するか、いろんな方に相談し、簡単な決断ではなかった。離れるのはさみしいし悔しいし、悲しい思いもあるが、プロ人生は1回しかない。まだ勝負したい気持ちは非常に強い」と嶋は思いを語った。
今季は腰痛での離脱や若手捕手育成のチーム方針などで、プロ13年目で最少の出場57試合にとどまった。10月初めに球団から、減額制限を超えるダウン提示があったが、退団を決意したのは金額ではない。
「9月のCS争い中、そしてCSでも一緒に戦えなかった。もう戦力とみられていないと感じた」と事実上の戦力外と判断。「正捕手じゃないなら楽天を去る、ということではない。本当に必要とされているか、そういう思いが伝わる球団でやりたいと思った。フラットな目で勝負させてもらえる球団を探したい。チャンスをいただける球団で、僕のすべてを出し切りたい」と現役への熱い思いを語った嶋が、オファーを待つ。