20日夜にNHK総合で生中継され、日本が準々決勝で涙をのんだラグビーW杯、日本対南アフリカ戦の平均視聴率が関東地区で41・6%、関西地区で41・4%を記録したことが21日、ビデオリサーチの調べで分かった。
視聴者も「ONE TEAM」となり見守った大一番は、視聴率でも有終の美を飾った。13日に日本テレビ系で中継されたスコットランド戦の39・2%を2・4ポイント上回り、今年のスポーツ中継では1位となる平均視聴率。瞬間最高視聴率は午後8時55分の49・1%。南アフリカにPGを決められ3対14となり、日本が劣勢になった場面だった。スコットランド戦の53・7%には及ばなかったが、それでも驚異の数字となった。
20日の放送では、ピッチ外のスタジオブースから進行したNHKの豊原謙二郎アナウンサー(46)が、日本の敗戦後に「プラスの意味で『にわかファン』と呼ばれる人達が生まれた、これは大きなこと」とし、日本の戦いぶりがラグビー文化の隆盛に一役買ったと指摘。SNSでも急上昇ワードに「にわかファン」が入るなど話題となったが、日本戦前日の19日に日テレ系で生中継されたニュージーランド対アイルランド戦も、土曜のゴールデン帯で平均16・5%を記録。「にわか」にはとどまらない人気を集め始めていることが視聴率でも証明された形となった。
日本Sは7.3% なお、ラグビーと同時刻に中継されたプロ野球日本シリーズの平均視聴率は19日の第1戦(フジ系)が6・4%、20日の第2戦(TBS系)が7・3%だった。