正直、同じ話を3回しないと理解できないような抜けた子で、顔はそこそこ可愛かったけど、激務部署で直属の子が仕事できないって本当にキツくて、何度も叱った。
「この資料を10部増刷して会議参加者に配って欲しい」と伝えると、元気よく「分かりました!」と言う。
そして、この子は会議開始時刻を完全に忘れており、慌ててフォローすることになった。1時間前にメール来てたけど、見てなかったらしい。
伝え方が悪かったなと思い、スグにコピーを手伝って遅れて会議に参加した。
別の日に「ここに資料が10部あるから、11時の会議開始前に配って欲しい」と伝えると、「分かりました!」と言われた。
今日は会議室を間違えた。これも1時間前にリマインドがあったのに。
会議室の場所は毎週使ってる同じ場所だけど、他のスケジュールと混ざってしまったらしい。
幸い、コピーは既にしておいたので会議はギリギリで間に合った。次から気を付けてね、と伝えた。
またほかの日に「ここに資料が10部ある。会議は11時でA会議室で行われるので、会議開始時刻に間に合うように配って欲しい」と伝えると、今日も「分かりました!」と返された。
不安になって「コピー数は10部、11時までに、A会議室に持っていってね?」と訊くと「大丈夫ですよ~」と言われる。流石に大丈夫だよなと安心して11時前に会議に行くと、資料が無い。
スグにデスクに戻って聞くと「え?間違えて捨てちゃいました、どうしよう」と返された。あの時は頭を抱えた。
エピソードとしては氷山の一角に過ぎないし、1ミリも誇張は無い。シンプルに1つやったら1つ忘れる子らしい。
ちなみに入社2年目でこの出来で、本当につらかった。
そんな子と、仕事がメッチャできるマルチリンガル東大卒のイケメンな先輩が付き合い始め、ついに先月、結婚したらしい。
あんなに仕事ができる人が、こんな子を選ぶなんて信じられなかった。
プレイべートを殆ど知らないし、どういう魅力があったのかはよく分からないけど、少なくともあの先輩にはもっと賢くて自立した女性と一緒になって欲しかった。
サル山に二人のボス猿は住めないというし、自立した人と頼りない人の組み合わせでまあお似合いなのでは。知らんけど。