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# 起業

成功するビジネスは、この「型」でつくれる!「起業アイデア」発想法

競合との違いを生む「5つの要素」

厚生労働省が2018年1月に作成した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」をきっかけに、大手企業で副業制度導入が広まってきており、2019年になってからは一部の金融機関でも副業解禁が始まった。公務員でも副業が解禁されている自治体もでてきている。

このような流れの中で、「自由な働き方」や自分が本当にやりたいことを実現しやすい世の中になってきている。その手段として起業や副業があるが、それにはビジネスの核となるアイデアが必要となる。

起業のアイデアはどれくらい考えればいいのか? アイデアの実際の発想法は? これらの疑問に有限責任監査法人トーマツで起業家支援に携わり、『起業アイデア3.0』を出版したばかりの村田茂雄氏が答える。

 

「アイデア」にこそ価値がある

起業や副業をやろうと考えたときに、まずやらなければならないことが起業アイデアを考えることです。これまでに私が起業家支援に携わってきて感じているのは、行動することが重要ということはよく言われるのに、アイデアの重要性についてはなかなか言われていないということ。

経営者やコンサルタントも「行動が重要だ」「アイデアに価値はない、行動こそ大事」という人が多いです。私自身も行動が大切だということを認識しておりますし、アイデアが価値になるのは行動があってこそ、だと考えています。

しかし、行動できるのはごく一部の人です。行動できるかどうかは、その人の性格や環境に左右されるのは間違いありませんが、じつは、それと同じくらいアイデアの質に左右されます。

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アイデアの質が良ければ行動は伴います。起業相談を多く受けてきた経験から言うと、行動できない人のアイデアをブラッシュアップしてあげると、一様に皆さんが行動を起こせるようになっています。

一方で、アイデアの質が悪ければ行動が伴いません。言い換えれば、行動が伴わないのはアイデアの質が低いからなのです。ですので、行動できずに悩んでいる人、行動する決断ができない人は、行動できないことに悩む必要はありません。アイデアを見直し、アイデアの質を上げることをまずは考えてください。

アイデアは、確かにそれ自体がお金になるような価値はありません。しかし、アイデアには行動を促すことができるという、すばらしい価値があるのです。