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2019-10-21

糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの今日のダーリン

・昨日も、たくさんの出来事があった。
 少し知っていることも、まったく知らないことも含めて、
 よろこびも悲しみも、たくさんあったはずだ。

 そのうちのたったひとつの渦巻きのなかに、
 思えばぼくはいたのだなぁ。
 南アフリカと日本のチームの準々決勝戦があって、
 野球ファンとしては申し訳ないけれど、
 丸ビルのパブリックビューイング会場に向かった。
 なにかを盲信しているわけではないので、
 もちろん試合はどうなるかわからないと考えていたし、
 比較的南アフリカのほうが有利なのかもしれないと、
 いちおうは覚悟もして出かけたはずなのだが、
 すっかり名前も顔も覚えて親しみを感じてきた
 日本チームの選手たちが画面に映ると、
 勝ってほしい勝ったらうれしいぞという期待ばかりが、
 どんどん増して、こころがいっぱいになるのだった。

 前半を3対5と僅差で折り返したときに、
 点数差以上に厳しいぞという感じは苦味のようにあった。
 予選リーグでは、スクラムやモールの押し合いの場面で
 力負けしてないと思っていたが、今日は負けている。
 その部分が同等だとしたら日本は強い、と考えていたが、
 そこが負けているとなると、かなりキツイ後半になる。
 後半、ニワカのぼくの感想なのだけれど、
 どっちのチームにも、相手とじぶんたちの
 強いところと弱いところが見えてきたように思えた。
 世界の頂点を戦ってきた南アフリカの、
 決勝戦の本気はものすごいものだった。

 悔しい気持ちは当然のようにあるけれど、
 今回ここで力尽きたということだった、そういうことだ。
 日本のチームはまったくもって立派な8強である。
 ぼくの勝負の赤パンツも、古くなって効き目が切れたか。
 新しいのを買い直したよ、日本シリーズのこともあるし。

 ところで、ラグビーワールドカップ2019は、
 これから準決勝、決勝と大きな盛り上がりへと続く。
 ぼくは、ニュージーランドとイングランドの対決を、
 横浜国際に観に行くからね。

今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
「素晴らしいやせがまん」が、ラグビーのいいところかも。


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