「殺人」とラベルされた捨てられたSDカードから殺人容疑者逮捕

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  • author 中川真知子
「殺人」とラベルされた捨てられたSDカードから殺人容疑者逮捕
Image: Nomad_Soul/Shutterstock.com

なんともお粗末な…。

アラスカ州アンカレッジの路上で「マリオット・ミッドタウン殺人事件」と書かれたSDカードが発見され、第1級殺人容疑の容疑者が逮捕されたとMashableが伝えました。あまりにもお粗末すぎるバレ方でビックリ。

AP通信によると、カードの中にはホテルで女性が絞殺される様子など、39枚の画像と12本もの動画が保存されていたとのこと。また検察の発表によると、女性がトラックの黒いベッドのような場所にうつ伏せに横たわっている様子も写っていたそうです。

当局は、この動画に映っている女性が10月2日にアンカレッジの南東に位置するスワード・ハイウェイとレインボー・バレー・ロードの交差点近くで、遺体で発見された女性だと考えているそう。

犯人は何が目的で具体的な場所と行為を記したSDカードを捨てたのでしょうか。自分につながる証拠をすべて排除した上でわざと見つかりやすい場所に置いておいたのなら愉快犯や快楽犯の可能性もありますが、そうでもない様子。

というのも、動画や画像には犯人と思われる男性がバッチリ映っていたのです。それだけでなく、日付も9月4日から6日と明記されていたので、警察は事件の全容を把握しただけでなく、タイムラインまで確定できてしまったそうです。

ニューヨークタイムスによれば、警察はマリオット・アンカレッジ・ミッドタウンのホテルを訪れ、ホテルのカーペットがカードの画像や動画と完全に一致していることを確認。また、動画と画像に映っている男性が問題の日にホテルにいたことも把握し、男性が過去にも警察のお世話になったことのあるブライアン・スティーブン・スミスであることをつきとめました。

警察は、スミス本人がSDカードに「殺人」と書いたかどうかまでは明かしていませんが、自分で殺人の様子を撮影したのだろうとは考えているそうです。

過去の猟奇殺人者には、自分が犯した殺人や事件に関係するものを「記念品」として取っておく人が多くいましたが、今回の犯人もその類なのでしょうか? それにしても、なぜわかりやすいタイトルをつけてしまったのか…? もし犯人本人でなく、第三者が故意に落としたのだとしたら、なんか、映画になりそうな展開ですね。

Source: Mashable