そういえばすっかり忘れてました。 詳細は こちらの記事 に書いといたので話が逸れないうちに本題に入ります。
あと、あらすじとか俺の文章力じゃ普通に読むに堪えるものは書けないので、ネタバレ覚悟で自分で調べてください(オイ
追記:
途中から疲れたので「これだ!」と思った感想とかのリンク張っときます。
- 楽聖少女
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刊行ステータス 未完(4) 属性 偉人 過去 音楽 ファンタジー 特性 ヲタ 2 重さ 2 落ち着き 3 戦闘 4 専門 3 悪魔によって19世紀のヨーロッパに連れていかれ、文豪ゲーテということにされてしまった現代の高校生は、そこでベートーベン(なぜか少女)と出会う。 その音楽に心を惹かれ彼女の行く末を見届けることにするが、様々な事件が彼らを襲う。
初めはありがちな女体化ものかと思っていたら、実は伏線でした。 ストーリーの面白さもさることながら、キャラクターの魅力や掘り下げと、伏線やストーリーの展開、これらが絶妙なバランスです。 音楽やヨーロッパの歴史、ゲーテ等の偉人が単なる小道具ではなくストーリーの核心に繋がっているのも高評価。
- 時載りリンネ!
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刊行ステータス 打切(5) 属性 ファンタジー 時代指定なし 特性 ヲタ 0 重さ 2 落ち着き 4 戦闘 3 専門 0 食事として本を読み、200万字読むごとに1秒だけ時間を止められる「時載り」という種族の少女(小学生)と、その友人である語り手の少年(小学生)がいろいろ冒険する話。
まあ冒険といってもモンスターを倒すバトルみたいなものでも旅をするようなものではありませんが。
時載り、時載りたちを保護し或いは裁く者である時砕き、姿を眩ませた主人公の少年の祖父などに関する出来事や謎を軸に物語が進みます。物語は全体として温かく、基本的に残酷だったり悪意に満ちた状況とかの描写は全然ありません。
語り手が小学生の癖にとても達観していて、そのせいか戦闘を含む場面があるにも関わらず文体は全体としておとなしく、読むと心が落ち着きます。てか小学生が「名刹」とか言わないだろ絶対。
二人の主人公の仲の良さも微笑ましいものです。
最後の刊行が5巻(2009年7月初版)なのでほぼ打ち切り確定なのですが、まだ解決されていない謎や設定があり続きが非常に気になります。
続きが読めるなら寿命のいくらかを悪魔に売ってもいいくらいです。
一言で言うと「心あたたまる」になるのですが、これは絶対読むべきです。絶対です。 - 図書館の魔女
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刊行ステータス 完結(2) 属性 政治・経済・軍事 言語 異なる世界観 特性 ヲタ 0 重さ 2 落ち着き 5 戦闘 2 専門 3 魔法とかほとんど出てきませんが、まあファンタジー的世界観です。
はじめのうちは主人公の少年と『図書館の魔女』が街を散策したりとか、少年が言語を学んだりとかそんな感じのちょっとした日常みたいなものが描かれているのですが、そこから政治、外交、軍事へと物語が発展していく流れが実にスムーズです。
また、その日常(平和)パートで出てきた雑学みたいなものとか発見が、ちゃんと後半の大きな流れで活かされる、それどころかストーリーの鍵になるので、伏線というのとは少し違いますが、無駄なく構成された凄い物語です。
呪文がどうとかの話でなく、人間(や生物)の話す「自然言語」が重要な役割を持つ物語というのは日常的に目にするようなものではない(あったとしてもSFが多い?)と思うので、普通とは違うものが読んでみたい人には是非この作品をおすすめします。 - 羽月莉音の帝国
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刊行ステータス 完結(10) 属性 政治・経済・軍事 現代 特性 ヲタ 3 重さ 2 落ち着き 4 戦闘 1 専門 3 高校に入学した普通の少年(主人公)は、一つ上の幼馴染(かつ従姉弟)の作った謎の部活「革命部」に入れられたが、まず部室などの確保で発生した300万円近い借金を返済しなければならなかった。
彼ら5人の部員たちはゴミ拾いや自販機の設置等の様々な手段でせっせと金儲けにいそしみ、ついに部活を法人化することにまで成功してしまう。
しかし、部長の目論見はこんなものではなかった。
彼女は株式公開、M&A、銀行買収、証券市場の創設と部の規模をどんどん大きくしていき、建国を通して最終目標たる「革命」を実現することを目指して、金持ちや武力集団などの権力者から民衆と国家まで様々な人々を相手に駆け引きを繰り広げる。こんな形でのパワーインフレ(少年マンガとかで主人公や敵がどんどん強くなっていって、初期の強さがゴミみたいに見えるようになる現象)を見ることになるとは想像もしていませんでした。
ここ(羽月莉音の帝国をひたすら薦めるエントリ)を見ればわかりますが、資産規模が指数スケールで大きくなっていきます。
それに伴って、駆け引きの相手も普通の会社レベルから暴力団や銀行、国家など規模がどんどん大きくなっていきますが、大きくなっていく問題を知恵や力を使って解決していく様は見物です。
なんでも著者が経済とかのプロらしくディテールもすごいので、「いや、それはさすがにありえんだろ」というような感想を抱かされることなくパワーインフレを体感できます。
経済モノが読んでみたい人は是非。 - 夢の上
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刊行ステータス 完結(3+1) 属性 ファンタジー 異なる世界観 特性 ヲタ 0 重さ 2 落ち着き 4 戦闘 1 専門 0 (説明できないので略)
自身の内に何かヤバいものを宿し(或いは取り憑かれ)、時間(寿命とか年齢)と引き換えに特殊な能力を使える「影使い」の生き様(?)を描く、典型的なファンタジー。
六つの短編はそれぞれ別人物の視点から描かれていて、その期間も重なりはあるもののバラバラですが、同じ出来事をそれぞれの人物の視点と心情から見ていくうちに、一つの国の人々とその未来を見ていく、というような話です。
恋愛要素的なの結構あった気がします。だからライトノベルコーナーに置いてあったのかな。 - やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
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刊行ステータス 続刊(8) 属性 現代 特性 ヲタ 4 重さ 1 落ち着き 5 戦闘 0 専門 0 (略)
主人公(語り手)のひねくれかたが最高です。
地の文の見事な屁理屈で笑いを取りにくるタイプ。
お悩み解決的なことをする部活に入れられた主人公がお悩み解決をしていく、それだけの話なのですが、人とか集団みたいなものをうまく描いていてすごいと思います(小並感)。 - ゲート—自衛隊彼の地にて、斯く闘えり
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刊行ステータス 完結(5+2) 属性 政治・経済・軍事 現代 異世界 特性 ヲタ 4 重さ 3 落ち着き 2 戦闘 5 専門 1 自衛隊が異世界に行って外交とか戦争とかする話。
原作がネット小説らしいです(だからどうした)。 - なれる!SE
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刊行ステータス 続刊(11) 属性 現代 特性 ヲタ 2 重さ 1 落ち着き 2 戦闘 0 専門 5 (ry
- ミニスカ宇宙海賊
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刊行ステータス 不明(11) 属性 宇宙 未来 特性 ヲタ 1 重さ 3 落ち着き 4 戦闘 3 専門 0 ry
随分前にアニメ化しましたね。
主人公(宇宙海賊)は女子高生ですが、結構ガチなSFです。 - 煉獄姫
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刊行ステータス 完結(6) 属性 異なる世界観 ファンタジー 特性 ヲタ 2 重さ 3 落ち着き 3 戦闘 4 専門 0 ry
人間にとって毒となる、煉獄と呼ばれる異世界の大気を現世に呼び出し、それをエネルギー源とする魔法が広まった社会が舞台。 簡単に言えば、強大な力を巡って国や個人が争う感じの物語です。
伏線の張り方というか、設定の活用のうまさが凄いので結構爽快です。 - 言語都市
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刊行ステータス 完結(1) 属性 宇宙人 未来 特性 ヲタ 0 重さ 5 落ち着き 5 戦闘 1 専門 4 とある星の先住民の異星人は謎の言語(『ゲンゴ』)を話す。ゲンゴは2つの口から別々の音を同時に発しなければならず、しかも録音された言葉が彼らには通じない。 どうやら彼らは言葉を通して発話者の精神とか意思みたいなものを読み取っているらしく、人間は彼らとのコミュニケーションのため、自身のクローンと精神リンクした人間2人組を"大使"としてゲンゴを喋らせることで先住民と交流していた。
しかしある新任の大使の喋るゲンゴを聞いた先住民達は何故か様子がおかしくなり、新たな大使の発する言葉を巡って起きた先住民達の暴動は彼らの在り方を大きく変えることになっていく。まず、設定がすごい。我々の話す言葉はあくまで「記号」です。例えば「鬼」という言葉は現実の鬼そのものと同一の存在ではなく、現実の鬼を指す音の列や文字列に過ぎません。 それが当然だからこそ、「教官は鬼だ」のように隠喩で使った場合、それが実際の鬼ではなく「鬼のように厳しい」という別の意味を指しているのだとわかります。
しかしゲンゴでは言葉は記号でなく実際の何かそのものを示しており、隠喩は原理的に存在しません。また、文も実際の出来事などそのものを参照するものであるため、先住民達は嘘を発話することができないのです。
しかし新任の大使が発するゲンゴはそんな先住民の精神構造に謎の影響を与えてしまったらしく……という話。
多少イントロが長く冗長な感じはしますが、途中から話が進むとどんどん面白くなります。
ただ、本を読むのに頭を使いたくない人や、身近でない設定の把握が苦手な人には読み辛いでしょう。
ちなみに、俺はこの本を読んだ後「サピア=ウォーフの仮説」とかソシュールの言語論あたりの勉強をしたくなったので誰か詳しい人いたら教えてくらさい - 空飛ぶ馬
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刊行ステータス 完結(1) 属性 現代 謎 特性 ヲタ 0 重さ 0 落ち着き 5 戦闘 0 専門 0 日常の小さな謎を女子大生と落語家が解決して納得する話。
言ってしまえばこれだけですが、下手に気合を入れて読む必要もないし、謎はいずれも身近で小さいながら「ははぁ」と言わされること請け合いです。
特に驚くような展開とかはありませんが、「そう来たか」と思わされたければこれ読んでおけばいいと思います。
ごめんなさい、途中面倒になって省略しました。
そして俺の語彙力や表現力の無さが露呈してしまったので、しばらく自然言語での創作は自粛してプログラミング言語でも弄ってようと思いました。
では、ごきげんよう
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