堤防が決壊し浸水被害を受けた住宅地(15日、長野市)
東日本を中心に甚大な被害をもたらした台風19号は、20日午後1時までに住宅の浸水被害が5万3千棟を超えた。総務省消防庁によると、浸水のほか全半壊、一部損壊を含めると住宅被害は全体で約5万6千棟で、2018年の西日本豪雨の約5万1千棟を超えた。国土交通省などによると、この台風による浸水面積は2万5千ヘクタールを超え、西日本豪雨の約1万8500ヘクタールを上回っている。
総務省消防庁によると、住宅被害の内訳は全半壊が14都県986棟、一部損壊が28都道府県2682棟、床上浸水が16都県2万9982棟、床下浸水が21都県2万3103棟。
死者は20日午後9時時点で12都県で80人、行方不明者は10人。厚生労働省などによると断水は19日午前11時現在、約8万戸で続いている。堤防の決壊は20日午前11時時点で、7県の71河川135カ所に上った。