男子ショートプログラム(SP)で首位に立った世界選手権2連覇のネーサン・チェン(米国)がフリー1位の196・38点をマークし、合計299・09点でグランプリ(GP)シリーズ第1戦を制するとともに、大会3連覇を飾った。
チェンはエルトン・ジョン作曲の「ロケットマン」のメロディーに乗って冒頭の連続ジャンプに選んだ3回転ルッツ―3回転トーループを成功。4回転ジャンプは2本目から3本決めて大きく加点した。また、演技構成点も94・00点の高得点をマークした。
SP後、「明日(のフリー)を楽しみにしています」と話していたチェン。羽生結弦(ANA)が9月のオータムクラシック(カナダ)で記録した180・67点の今季フリートップのスコアを15・71点更新。2位以下に合計で44・00点の大差をつける圧勝だった。演技後、チェンは得点を確認して納得の表情を浮かべていた。
2位は合計255・09点のジェーソン・ブラウン(米国)、3位は合計253・55点のドミトリー・アリエフ(ロシア)。日本勢はSP8位の友野一希(21)=同大=がフリー4位の154・71点、合計229・72点の5位。SP11位の島田高志郎(18)=木下グループ=はフリー7位の144・10点、合計216・22点の10位だった。