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自分を好きになってもらう「ミラーリング」というテクニック

自分を好きになってもらう「ミラーリング」というテクニック
Image: Chuenmanuse/Shutterstock.com

「仲間をつくりたい」「人に影響を与えたい」という場合、その方法を詳しく説明する本はあります。

「社会的集団の中でのふるまい方」をソーシャルエンジアリングといいますが、どうすれば正しく行うことができるのでしょうか?

つまり、「あなたの望み通り」に人を操るのではなく、すべての人にとってより良い人生となるような関係性を構築するにはどうしたらよいか、という意味です。

ミラーリングで人間関係を築く

ナンパや押し売り、オンライン詐欺などのせいで、「ソーシャル・エンジニアリング」には悪いイメージがついてしまっています。

でも、あまり評価されてはいないのですが、人間関係を築いたり、引き際のタイミングを知ったりするのに役立つテクニックがあります。「ミラーリング」という方法です。

「自分を好きになってもらうテクニック」について何らかの知識がある人なら、おそらく「ミラーリング」について聞いたことがあるでしょう。

相手と視線を合わせたり、同じ身振りや姿勢を取ったり、話し方を真似したりするテクニックです。

私たちの多くは、無意識にミラーリングをしています。

例えば、一緒にいる人同士の口調や身振り手振り、姿勢などが似てくることは、よくありますね。

ところが、意図的にミラーリングをする方法もあるのです。

これはソーシャル・エンジニアリングの一般的な手法であり、短い時間で人間関係や信頼関係を築くときに使われます。

あなたは誰かの隣に立っていて、その人と交流することで、何らかの社会的な成果を生み出したいと考えているとします。例えば、友だちになりたい、仕事上のつながりを持ちたい、あるいは恋愛的な関心を持ってほしい、などがあるでしょう。

そのようなときに、ミラーリングをします。相手に合わせて首をかしげる、体の重心を相手と同じ方向に移動させる、あるいは相手の仕草を真似してもいいでしょう。

もっとソーシャル・エンジニアリングを活用したいなら、「会話の中で、相手の名前を呼ぶ」とか、「小さな頼みごとをする」など、別の一般的な手法も使ってもいいかもしれません。

相手が関心を持っているか見分けるには?

そして、相手の反応を「注意深く」見守ります。

相手があなたに(社会的、職業的、あるいは恋愛的な)関心を持っているなら、相手は、あなたの仕草や話し方をミラーリングし始めます。逆に、関心を持っていないなら、意識的あるいは無意識的に、ミラーリングをやめるはずです。

会話の相手がミラーリングを自然にやめるかどうか、様子を見てみましょう(多くの場合は、ただ体を背けます)。

あるいは、会話の途中で、あるパターンや姿勢を取ってみて、相手がミラーリングするかどうかを見てもいいでしょう。

例えば、相手と向き合っているなら、室内の別の場所に視線を移してみます。相手も同じことをしますか。

それとも、あなたが視線をそらしたすきに、携帯をチェックしたり、カクテルを飲んだりするでしょうか。あるいは、頑なに反対の方を見つめているでしょうか。

昔の歌にもありますが、あなたがジャガイモを「potato(ポテイトゥ)」と発音するのに、相手は「ポタートゥ(potahto)」と発音するかもしれません。

あるいは、あなたが語尾を上げ始めたのに、相手は語尾を下げ始めたりするかもしれません。ソーシャル・エンジニアリング的にいえば、そんなときにできる最良の方法は、「すべてを忘れる」ことです。

関心がないとわかったら、話は終わらせる

断ち切られたミラーリングを再開しようとしてはいけません。

懲りずに、相手の名前を連呼してもだめです。

腕に触れたり、肩を叩いたりなど、体に触れて親密さを深める手法は(以前どこかで読んだのかもしれませんが)、どんな状況であってもやってはいけません。

その代わりに、相手がまだあなたを良く思っているうちに、交流を終わらせます。

なぜなら、あなたの最終目標は、「ほとんどの人から、ほとんどの場合において良く思われること」だからです。

ソーシャル・エンジニアリングを使って、すべての人をあなたの親友に、あるいは最高のビジネス相手にすることはできませんが、基本的なソーシャル・エンジニアリングを用いれば、あなたの周りにいる、より多くの人を居心地良くすることはできます。

相手の発言に興味を示し、ミラーリングや頼みごとを通して相手と接点をつくってみて、それでも、つながりを持ちたいというあなたの望みを相手が共有しないときには、潔く交流を終わらせるのです。

ソーシャル・エンジニアリングを良いかたちで使うためには、無理強いしてはいけないのです。

あなたの仲間になりたいか、なりたくないかは、相手に選んでもらいましょう。

そうすれば、あなたと一緒に過ごしたいと思ってくれる人とつながりをつくれる一方で、あなたと一緒に過ごしたいと思わない人を嫌ったりせずにすむはずです。

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Image: Chuenmanuse/Shutterstock.com

Source: Wikipedia

Nicole Dieker - Lifehacker US[原文

訳:浅野美抄子/ガリレオ

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