2019-10-20

こんなにも違う! 日本ヨーロッパにおける女性文化比較

こちらでは妻が夫の許可なくして家庭外へ出ることはあまりない。あちらの女性は夫に報せることなく好きなところに行く自由を持っている。


こちらの国の未婚女性は何より処女性と純潔が重視されるが、あちらの国では処女純潔も重んじない。非処女であろうが名誉さえ失っていなければ結婚できる。


こちらでは普通女性食事を作る。あちらでは男性が主に料理する。


こちらでは女性が酒を飲むことははしたないことと考えられている。あちらでは女性飲酒はごく普通で、イベントごとではたびたび深酒する。


こちらでは財産夫婦共有のものである。あちらの国では夫婦それぞれが自分のぶんを持っている。時には妻が夫に高利で貸し付ける。


こちらでは、離婚することは罪悪であるうえ、特に妻にとっては最大の不名誉でもある。あちらでは自由に何回でも離婚できる。妻がそのことで名誉を失うことはないし、いつでも再婚できる。


こちらでは夫が妻を離縁するのが普通。あちらではしばしば妻が夫に三行半を叩きつける。


こちらでは娘を結婚まで閉じ込めておくことはきわめて大事なことで、ときに厳格に行われる。あちらの娘たちは親にことわりもしないで何日でも一人で好きなところにでかけることができる。


私たちの国では女性はあまり読み書きしないのがふつうである。彼らの高貴な女性は読み書きに不自由するのは恥ずべきことだと考えている。




――ルイス・フロイスヨーロッパ文化日本文化岩波文庫より

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