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オススメしたいラノベ5選

04 15, 2018

感想記事を書こうとすると語彙力の無さに毎度心が折れそうになります。

ずっと感想記事というのもあれなので、たまにTwitterとかでやってる紹介記事をやってみようと思います。
Twitterでは何度も挙げてる作品ばかりなので、Twitter見てくれてる人達にはまたそれかよ、と思われるかもしれませんが。


■半分の月がのぼる空(全8巻)

halfmoon.jpg

いきなり入院した。
僕にとってはちょっと早い冬休みみたいなもんだ。
病院には同い年の里香って子がいた。彼女はわがままだった。まるで王女さまのようだった。
でも、そんな里香のわがままは必然だったんだ…。
里香は時々、黙り込む。砲台山をじっと見つめていたりする。僕がそばにいても完全無視だ。
いつの日か、僕の手は彼女に届くんだろうか?
彼女を望む場所につれていってあげられるんだろうか―?



やっぱり最初にオススメしたいのはこの作品。
自分のラノベデビュー作であり、未だに一番好きな小説であり、人生ブレイカーとなった作品の一つ。
概要としては、肝炎で入院した主人公と重い病を抱えた少女との『いつか終わる日常』を描く物語です。
当時の電撃文庫には珍しく、ただの高校生の何気ない日常が描かれる作品です。
メインである裕一と里香の話と、主治医である『夏目』の過去、裕一の友人の話など色々な話が絡んでいきます。
「いつか終わる日常」を描くとはいえ、決して悲観的な内容ではありません。
里香と一緒にいるためには色々なものを犠牲にしなければいけない、それでも里香の側にいるのか――?という答えを見つける話になっています。
本編5巻、後日談1巻、短編2巻の構成。
イラストレーターの山本ケイジ氏の画集には短編が寄稿されています。全巻読んだ後には是非とも読んでほしい内容となっています。未読の方は是非...
1巻の発売は2003年。もう15年も前になるんですね・・・(遠い目
自分達の世代では結構有名ですが、今の若い子達は意外と触れてない人も多いのではないでしょうか。
学生時代に読むと裕一と里香の話が刺さりまくってましたが、大人になってから見返すと夏目の破壊力が滅茶苦茶高くなるんですよね。
そういう意味でも、学生時代の間に読んでほしい作品でもあります。
実は以前読み返した時に紹介記事を書こうとしてたんですよね。下書きのまま頓挫しましたが・・・


↑この前読み返した時の感想ツイート。ひどい

ドラマCD・実写ドラマ・アニメ・漫画・実写映画など多方面でメディアミックスされています。
実写ドラマは評判が良くなく、アニメは6話で原作5巻まで進めるので爆速(主題歌は最高)、漫画は打ち切りと悲しみこそ背負っていますが。
実写映画版は『原案』として見ると大好きな映画です。『原作』をそのまま映画にした、と思いつつ見るとちょっとあれなので。
hantsuki.jpg
キャラの設定や展開など結構変更されているのですが、終盤の展開は原作既読組にこそ刺さる展開となっているので、

実写だから...

と毛嫌いせずに一度は見てほしいなぁと思っています。

小説に関しても、いくつかのタイプで出版されています。
・電撃文庫版(8巻)
・文庫版(上下巻)
・文春文庫版(全4巻)

の3種類出ています。文庫版・文春文庫版は内容同じの巻数違いのやつです。
個人的には最初はやはり『電撃文庫版』をオススメしたいです。
15年も前の作品なので古本を漁るしか無いですが、読みやすさ的にはやはり電撃文庫版が無難かと思います。
あと、7,8巻の短編の内容とかは文庫版などには含まれなかったと思うので...
『電撃文庫版』の一番大きな差異としては「セリフが全て方言(伊勢弁)」になっていることでしょうか。
三重(伊勢)が舞台となっているので、より地元色を強くした感じでしょうか。先述の実写映画もセリフは方言仕様となっています。
なので取っ付きやすさ的な意味でも最初は電撃文庫版が無難かと思います。電子書籍化はされてないみたいですが...
文庫版は持ってるんですが、文春文庫版は実は持ってないんですよね。欲しいとは思ってるんですが見つからない...
電子書籍されているのは文庫版(全4巻)のものだけのようなので、電子書籍で読みたい人はそちらをどうぞ。








■さよならピアノソナタ(全5巻)

piano.jpg

「六月になったら、わたしは消えるから」
転校生にしてピアノの天才・真冬は言い放った。
彼女は人を寄せつけずピアノも弾かず、空き教室にこもってエレキギターの超速弾きばかりするようになる。
そんな真冬に憤慨する男子が一人。
大音量でCDを聴くためにその教室を無断使用していたナオは、
ベースで真冬を“ぶっとばす”ことにより、占拠された教室の奪還をめざす。
民俗音楽研究部なる部活の創設を目論む自称革命家の先輩・神楽坂響子とナオの幼なじみ・千晶も絡みつつ、
ナオと真冬の関係は接近していくが、真冬には隠された秘密があって―。
恋と革命と音楽が織りなすボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。



表紙絵買いしてみたら滅茶苦茶刺さった貴重な作品。
この作品の一番の魅力は『知らない音楽なのに滅茶苦茶心が惹かれる』ことでしょうか。
ビートルズを始め、イーグルスなどの洋楽やクラシックなどの楽曲を絡めた話になっているんですが、
曲を知らなくても引き込まれるんですよね。
読み終わった後に出てきた曲をyoutubeで探し回る、あると思います
ドラム担当の幼馴染の『千晶』が大好きです。

…そっか。ナオは、真冬のためになんにもできないのが、悔しいんだ?
そうだよね、すぐ近くにいるから、かえってつらいよね

メディアミックスは漫画のみ。漫画は『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』などの作者である赤坂アカ氏。
この漫画版は原作1巻を全3巻でコミカライズしたものとなっており、こちらもオススメしたいです。
演奏シーンの躍動感、というんですかね。小説版とはまた別の引き込まれ方をします。
あとがきのはっちゃけっぷりも好きでした。

個人的には是非ともアニメ化をしてほしいんですが、権利関係やらなんやらに伴う予算なんかのせいで実質不可能だそうで...
もうせめてドラマCD(楽曲部分はカット)でもいいから出してくれないかなあ、と思い続けています。







■花守の竜の叙情詩(全3巻)

hanamori.jpg

隣国エッセウーナによって制圧された、小国オクトス。
囚われの身となったオクトスの王女エパティークは、絶望の中にあった。
だがある日、そんなエパティークの前に、エッセウーナの第二王子テオバルトが現れ、告げた。
「これから、俺と君とで旅に出る。捕まれば、命はない」
その『旅』とは、願い事を叶える伝説の銀竜を呼び出すというもの。
呼び出すために必要とされる生贄が、エパティークなのだ。
王位継承争いで帰る場所のないテオバルト。
囚われ、生贄となるエパティーク。
支配した者と、された者。互いを憎み、反発しながら、孤独な二人の長い旅が始まる―。



王女を生贄に捧げるため、亡国の王女と、侵略側の王子が旅に出る物語。
ジャンル的には王道のファンタジー恋愛物となっています。
とにかく描写が丁寧。旅をする間に二人の関係が徐々に変化していく過程が見所です。
そして切ないながらも希望のある展開。
当初は1巻完結予定だったらしく、特に1巻の完成度が素晴らしいです。
2巻以降も総じて面白く、2巻を読んでからの3巻の扉絵(?)の流れで崩れ落ちました。
古い作品にはなるので電子書籍版意外は中古を探すしかないんですがこれがまた見つからないんですよね。
電子書籍版は合本版なるものも出ているそうなので一気に買いたい方はそちらもどうぞ。

メディアミックスは現時点で無し。
というか最近作者の音沙汰が無くてちょっと不安なんですが大丈夫ですかね。
ブログの最終記事が入院している記事なので心配です...







■彼女がフラグをおられたら(全16巻)

gaorare.jpg

恋愛フラグ、友情フラグ、勝利フラグに死亡フラグ。
「フラグ」それは人生の岐路に立つ、大切な選択肢。
ある事件以降、他人の頭の上に「フラグ」が見えるようになった少年・旗立颯太。
都内屈指の名門校「私立旗ヶ谷学園」に転校してきた彼は「フラグ」が見えるがゆえに他人と距離を置いてきた…
のはずが周囲は何故か美少女たちで賑やかな状態に!
男子寮に彼しか入居者がいないと聞いた彼女(らしき含む)たち5人は一緒に住むと言い出して!?
彼が見る「フラグ」の意味とは一体?
はたまた、ひとつ屋根の下で男1人に美少女5人の共同生活はどうなっちゃうの!?
竹井10日が贈るラブコメの上級“イチャコメ”開幕!


読む人をかなり選ぶ、竹井10日による学園イチャコメ物です。
本作に限らず、とにかく文章が独特。苦手な人はどの作品も読めないと思います。
地の文での作者によるツッコミが入る、というのが特徴の一つでしょうか。
さよならピアノソナタ等でも多少はありますが、ツッコミを入れたり、まったく関係ない話題が飛び出したりします。

颯太は苦々しい顔をする。100%カカオチョコクラスだ。それはチョコではなくカカオだと思う。

菜波の逆鱗に触れた。前にもどこかで述べた気がするが、ゲキりん、とか書くと愛らしい。

のような地の文が非常に多いです。
例え本編がシリアスになっていても唐突に出てきます
しかしハマるとこれが徐々に癖になっていきます。
また、本編も割と何でもありな感じになっていきます。
急にバトル物になったり、ロボを操作し始めたり、魔王たちが仲間になったり...
そんな中水泳大会が始まったりする自由奔放な話だったりします。
本編はそんな感じの内容ですが、『イチャラブ』を推しているだけあって、ヒロイン達は皆特徴的で可愛いキャラばかりです。
数人ピックアップすると
・幼馴染のダダ甘おねえちゃん
・肩アーマーと篭手をつけている生徒会長
・ポジティブ超天然お嬢様
・アンドロイド
・愛が重い某国のお嬢様

などなど。これでもまだ半分も紹介していないです。
頭を空っぽにしてイチャイチャを楽しみたい方には是非。
とはいえ世界設定自体は非常に好きなタイプなのでその辺りも気にしつつ読んでもらえると嬉しいです。

メディアミックスはアニメ・漫画くらいですかね。
漫画は数巻買って未だに読んでないので割愛します。読めよ
アニメは1クールで原作9巻までやるので割と駆け足です。
しかしその駆け足っぷりがハイテンポギャグとなっているため割と好きです。
終盤の超展開で結構人を選びますが、それを言っちゃうと原作通りの展開ではあるので...
余談ですが自分はアニメを見て興味を持って原作を買い始めた人です。
声優陣がなかなか豪華(丹下桜の学生ヒロインもいるよ!)なので興味がある方は是非。







■霊感少女は箱の中

71yT9BWUj0L.jpg

心霊事故で退学処分となり銀鈴学院高校に転校してきた少女・柳瞳佳。
彼女は初日から大人しめの少女四人組のおまじないに巻き込まれてしまう。
人が寄りつかない校舎のトイレにて、おそるおそる始めたおまじない。
人数と同じ数を数え、鏡に向かって一緒に撮った写真。
だが皆の画面に写っていたのは、自分たちの僅かな隙間に見える、真っ黒な長い髪をした六人目の頭だった。
そして少女のうちの一人、おまじないの元となる少女が忽然と姿を消してしまい…。
少女孫踪と謎の影が写る写真。心霊案件を金で解決するという同級生・守屋真央に相談することにした瞳佳は、
そこで様々な隠された謎を知ることに―。


Missing、断章のグリムなどで知られる甲田学人による現在刊行中のシリーズ。
Missingでは『魔術』、断章のグリムでは『童話』辺りをベースにした物語でしたが、今作では『心霊現象』を主軸に描かれます。
個人的には断章のグリムが好きなんですが、『異能の力』などが絡んできたり、巻数が多めなこともあり、最初に触れるなら本作がいいかなあ、と思って今回選びました。
甲田学人作品はとにかく描写が『痛い』。これに尽きます。
どれくらい痛いのかというと、スピンオフの一つのとあるシーンで、

裸足の足に割れたガラスが突き刺さったまま全力疾走して、数ページに渡って食い込んだ後骨に達する

という感じに、じっくり描写されます。
そして読んでいるとゾクゾクっとする擬音。

ぎいぃっ

じゅりっ、じゅりっ、じゅりっ

そんな描写にも関わらず非常に読みやすい文章となっています。
本作ではスマホが大活躍します(色々な意味で
現在3巻まで出ていますが、痛さの1巻、不気味さの2巻といった感じでしょうか。
3巻は続く内容だったので現時点ではノーコメント。
とりあえず1巻を読んでみて惹かれたら他シリーズにも手をつけてみてもいいのではないでしょうか。
もちろん『魔術』や『グリム童話』が好きならそちらから手をつけるのもいいと思います。









と、こんな感じで5冊ほど紹介してみました。果たして紹介は出来ていたのでしょうか。
当初は10冊くらいを予定していたんですが、思い出せない・表せないなど色々な問題が重なって5冊まで減らしました。

1つでも興味を持ってもらえたら幸いです。

思いついたときにまたこんな感じで紹介記事みたいなの書ければいいなあ、と思います。
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