来春のセンバツ(第92回選抜高校野球大会)出場校選考の重要な資料となる秋季近畿地区大会が20日、奈良県橿原市の佐藤薬品スタジアムで始まり、智弁和歌山(和歌山1位)は1回戦で初芝立命館(大阪3位)に8―3で勝ち、準々決勝に進出した。近畿の一般選考枠は「6」で、6季連続甲子園へ一歩前進した。
この試合で智弁和歌山・高嶋仁名誉監督(73)の孫、高嶋奨哉内野手(1年)が公式戦に初先発出場した。「9番・三塁」でフル出場。5回2死一、二塁で左前安打を放った。8回は先頭で左前安打。4打席で犠打、四球、安打、安打の2打数2安打。堅実な守備でも初戦突破に貢献した。
雨天順延からの仕切り直しだった。前日(19日)も「9番・三塁」で先発出場。しかし、2回終了天候不良のためノーゲーム。この試合では犠飛と左前へ「幻の安打」を放っていた。
祖父は智弁和歌山で春1度、夏2度の全国制覇を成し遂げ、智弁学園(奈良)時代を含めて甲子園歴代トップの通算68勝を挙げた名将。奨哉はその祖父にあこがれて名門に入学した。172センチ、75キロの右投げ右打ちで、この秋からベンチ入りし、背番号は13。初の甲子園出場を目指す。