映画「駅までの道をおしえて」(橋本直樹監督)の公開記念舞台あいさつが19日、東京都内で開かれ、主演した子役の新津ちせ(9)らが出席した。
作家・伊集院静さんの原作を映画化。愛犬の帰りを待つ少女・サヤカと、息子に先立たれた老人との友情を描く。新津は、シンガー・ソングライターの米津玄師(28)がプロデュースするこどもユニット「Foorin」のメンバーで、昨年の紅白歌合戦で米津の楽曲「パプリカ」を歌った。父は新海誠監督だ。
オーディションでサヤカ役を勝ち取った新津は、マイクを握ると元気いっぱいに「自分の意志にまっすぐに生きている子です」と役を紹介。橋本監督は「構想15年。くじけたことは何回もあったが、ちせに会えてようやく映画ができた」と演技力を評価し、母親役の坂井真紀(49)も「ちせちゃんが心のドアを開いてくれて、私たちを家族にしてくれました」とべた褒めした。
会場にはサヤカの愛犬「ルー」も登場。新津はルーを抱き上げて再会を喜んだ。