東邦高OBで石川の3学年先輩にあたる藤嶋は、後輩が竜に加入することを大歓迎した。「すごくうれしい。やっぱり後輩だし、一緒にプレーしてドラゴンズの力になれたらと思う」。ナゴヤ球場での秋季練習に姿を見せた右腕は、石川の話になると笑顔をはじけさせた。
石川は、先輩の藤嶋からさまざまなアドバイスをもらいたいと話していた。藤嶋もそのつもりだ。まず頭に浮かぶのが昇竜館での生活。「寮も一緒だし、やりやすいようにしてあげたい。僕も最初、どんな流れでやるのか分からなかった。僕としては、友達感覚で来てくれればいい。寮でノンビリできたらなと思っている」
新しい環境で緊張感があるはず。少なくとも自身に対してはフレンドリーに接し、リラックスしてくれればいいと考えている。
野球に関しては今後、さまざまなことを話していく。現時点では、自分をよく知るようにとアドバイスした。「最後に決めるのは自分になる。自分の感覚というものを大事にし、自分の意識をしっかり持った上で、いろいろな方にアドバイスをもらってグングン伸びていってほしい」。後輩と一緒にドラゴンズのユニホームを着る日が待ち遠しそうだった。