2ndシーズンはちょっと熱量落ちちゃったな、という負い目があって、感想書くの億劫になってたんですが、客観的に見たら全66回(66回!?)全部聴いといて熱量落ちたもなんもないよな、と考え直したのでちゃんと書きましょう。だいたい毎週サービスエリア通ってる人たちが悪いんですよ。
チーム
チーム岡崎
オカジョ、2ndシーズンが本番だったな、と思います。
上にも書きましたが2ndは途中まで結構のんびりしたスタンスで聴いてたんですが、それが一変したのがオカジョの2-5です。そこからオカジョ全回遡って聴いたので、全チームで最後にちゃんと向き合うことになったのが岡崎だったかもしれません。
テーマをひとことで言えば青春のタイムリミットとかになるでしょうか。ガルラジの「作中時間がリアルタイムで進行する」という性格をフルに活用して3ヶ月間を駆け抜けたチームでした。
内容的にはやっぱり二兎春花の主人公性に完全に打ちのめされました。単にガールズラジオデイズという作品の主人公以上に、自分で自分の人生の主役やるタイプだと思う。いまだに公式サイト見ると「どこにでもいそうな高校の同級生チーム」とか書かれてますが。
始まってみればスクショ3枚で済まされたあらすじに加えて、春花の進路相談コーナーという直球の設え、折返しを過ぎてもいまだ見えない進路、最終回前の第5回に至っては、心の杯から溢れるような声で言った答えが「この毎日がずっと続けばいいのに」。
この第5回はほんとに衝撃的だった。これほど明るくて前向きで太陽みたいな子に、ここまで生々しい停滞を選ばせるのかと。他2人が現実的すぎるくらい現実的に地に足のついた進路選択をしているだけに(これほど高校3年生の進路選択のディテール描いた作品もなかなかないと思う)。直接キャラクターを曇らせもせずこんなにリスナーに不安や焦燥感与えるのそうそう見たことない。
さて、これで最終回どうなるんじゃろな、と思いながら聴いてみれば、あっけないくらい簡単な答えでした。
なんのことはない。やりたいなら自分でずっとラジオやればいいだけ。
さすがに起業とか言い出すのは想像してなくて、なんか笑いながら泣いちゃったけど、でもたしかに春花なら真維ちゃんみたいに止めないよな、というか、これで「実際もし友人が言い出したら止めるけど、まあこいつなら何言ってもしゃーないな」ってリスナーに思わせた時点で勝ちですよ。1年ずっとラジオの向こうで一緒だったんだからさ。
もっと抽象化すれば、岡崎の主題は時間だったと思います。これは徳光が空間(石川と東京)を主題にしていたのと対比的です。吉田さんが高速道路がどこまでも続いていることで「ここ」を相対化したのと類比的に、春花はタイムリミットを失効させることで「今」を相対化した。それは常にある道の途上の中継地点として存在しているサービスエリアに似ている。
結局二兎ちゃんは全然留まろうとなんかしていなかったんだな、というか、自分の未来を待ち受ける壁も、「この毎日をずっと続けたい」をネガティブにしか受け取れないリスナーの観念も、ばらばらに壊して走っていく自由とバイタリティが彼女の本質だったんだな、と思います。
人間が持っている自由は、既に在る何かを選択する以上に、いまだ世界のどこにも存在しないものをも選びとることができる。岡崎からフロンティアの荒野を歩むあなたに幸運を。あんまり前のめりすぎて転ばないようにね。いや、転んでもまたすぐ起きて走っていくんだろうな、きっと。
チーム富士川
富士川はね~、途中までどうしても1stの影を追ってしまっていたんですよね。毎回楽しかったし、ラジオとして面白いのは2ndだよなってのは頭ではわかってたんですが。
1stの話から始めるんですが、わたし初めて「百合がわかった…」って思えたのが富士川1stだったんですよ。あの緊張感のある尖った関係性が強烈に焼き付きすぎた。その残像でどうしても2ndのわちゃわちゃ感の強さに馴染めなかったんですよね。
でもそれが聴いてるうちにゆっくり飲み込めるようになってきて、年魚市がAO入試受けたあたりで、ようやく自分の中で1stから2ndの空白の3ヶ月がストンと腑に落ちた感があった気がします。
あーオフの間きっと毎週のようにみんなで集まってラジオしてたんだろうなぁとか、3人とも気が合ってほんとに楽しかったんだろうなぁとか、ラジオ以外でもいっぱい3人で遊んだんだろうなぁとか、そういう1stから2ndの間の空白期間のリアリティがその時ようやく実感を持って感じ取れるようになった気がします。番組タイトルを「RADIO STATION FUJIKAWA」から「TEAM FUJIKAWA RADIO」に変えたのも自然な流れだったんだろうな。
富士川は岡崎と対照的なチームだったと思います。オカジョが同級生の仲良し3人の別れを強調していたのに対し、富士川はビジネスのための寄せ集めから始まり、やがて心が通じ合う関係になっていくチームでした。年魚市がどこの大学行くんだかも金明さんがどこの会社受けるんだかも知らないけど、これからもずっと年魚市の家でお泊り会しててください。あと白糸、やっぱりお前の相手すぐ横にいるそいつしかいないと思うよ。
チーム双葉
萌え萌えラジオ。
双葉はガチ勢が多いので短めにしますが、そもそも毎回醜悪な笑みが出る以上になんも書くことがない。
なんですかね、この、1stからストレートに成長したといいますか、キャストが噛もうがアドリブしようがふざけようが何やってもすべてがいい方向に転がる感じ。この記事書いてる時は過去回聴き直して2-4の花菜ががびーん連呼するとこでゲラゲラ笑ってましたよ。ガルラジは5チームそれぞれ集まった理由が違っていますが、双葉は3人の関係が家族なのがとても強く出ていましたね。いや、萌えだな…萌えしか言うことがない…
チーム徳光
(※長いです)
は~~~疲れた。
いや、どこから書けばいいの、このチーム。
とりあえず吉田か、吉田から確認していきましょう。
2ndシーズンはパーソナリティが増えました。元マネージャーの吉田文音です。公式小説(参照)でもわかる通り、吉田さんはシーズン1から登場しています。そして他チームのマネージャーより明確に出番が多く、存在感があり、実際にラジオへの働きかけも大きい。一人喋りだった1stシーズンでも海瑠がブース外の吉田とやりあうシーンがいくつもありました。
さて、この人についてですが、はっきり言っていまだに何もわからん。2ndが始まった頃はここまで内面や過去の出来事がかくされ続けたまま終わるとは思わなかった。手取川海瑠にくらべて雲泥の差と言っていいくらい何もわかりません。
いや、まあたしかに情報がゼロってわけではありません。東京からの地元への出戻り、髪を金髪に染めていてチャラチャラしてる、バイクが趣味で活動的、海瑠との相性は水と油、その他色々。しかし、そんな属性をならべたところでどれほどの意味があるであろうか。だってこれ質感と人間のコンテンツです。
整理はここまでにして、ここからは私の読みです。
徳光の2ndシーズン前半、文句のつけようがないくらい完璧に楽しいラジオだったんですが、1つだけ拭いきれない違和感を抱えていました。今書くと後出しになってしまうんですが、引っかかってたのが「スムーズすぎる」ということです。これはもう完全に個人的な印象の話なんですが、前半の吉田さんは、ラジオパーソナリティとしての「手取川海瑠の相方」の役割を忠実なまでに遂行していたのが微妙に引っかかっていました。
だって他のチームならともかくこれ徳光ですよ?みるみるブチ切れとか親の手紙放り込むとか放送前には母親と冷戦状態になってるようなラジオですよ?それを考えると、本当にこのままイチャイチャラジオ全6回やって終わるのかという訝しさがどうしても拭いきれませんでした。
それでも、2-3終わる頃には気緩めてました。ここまで来たらもう何も起こらんやろ…さすがに…と思っていた。手取川もちょいちょい無防備に地雷踏んでそうな言葉投げるけど、吉田さん全部軽く流すし。いや、たしかに何も起こらないに越したことはない、変に深読みして穿っていた自分が恥ずかしいぜ…と思っていた…本当に思っていたんだ…。
で、問題の2-4で大喧嘩が起こり、リスナーが鬱病になってる間に2-5ではもうケロッとしている。その間の心理は読めない。
このあたりですが、吉田さんの気持ちを正確に読み取れるかというと、まあ無理なんじゃないかなという気がします。2-4放送後~2-5放送前までの2週間でリスナー側に隠されてる(吉田さんがリスナーに隠してる)部分が大きすぎる。
それでもパズルのピースは与えられてるので、その中から拾ってみたいのがこのあたりです。
ねえ海瑠、(…)手取川海瑠はさ、1stシーズンの週末ラジオで、いったい何やってたきたわけ?
私にはわかるよ?あのラジオは、田舎で暮らす不満とか、都会に出てきてもやっぱり不安があるとか、そういういろんな上手くいかない気持ちを、あんたが代わりになって喋ってくれてたから、楽しんで聴いてくれる人がいたんだってこと。
ミルミルだって、(…)海瑠は笑われて怒ってたけど、ラジオやってたらさ、リスナーさんに笑ってもらえることがどれだけ凄いことなんて、わかるでしょ?
なのに、そういうあんたを好きになってくれた人たちのこと考えないで、心ここにあらずって感じで浮かれまくってさ。
…私の好きになった手取川海瑠は、そんなダサい奴じゃない。
で、2-5がここです。
でもさ、1つ約束しておいてよ。
(…)海瑠がどんな人生を送るとしてもあたしにどうこう言う権利はないと思う、まあできるサポートはしたいけどね。
でも、ガルラジやってる時は、私一応海瑠のパートナーじゃん?こっち見てよ。寂しいって。遠くの街のことばっか見てたらさ。きっと、リスナーさんも置いてけぼりにされた気持ちだったと思うよ。
吉田さんが本心を吐露している時は、ほぼ「リスナー」というキーワードがセットになっています。少なくとも言葉の上では、「このラジオを聴いてるリスナーの立場として」面白くないからキレてるわけです。2-6でも念押しのようにこの言及がなされます。
で、ここから何を引き出したいかというと、吉田さんラジオ好きなんじゃないでしょうか。いや、そもそも2-2あたりの異常なテンションからして完全に「この人めちゃくちゃラジオ好きだろ」としか思えないんですが、それよりさらに「ラジオはリスナーを楽しませるもの」という一種のプロフェッショナリズムのようなものを持ってるように見える。1stシーズンでマネージャー兼プロデューサーみたいなことやってた時も海瑠に燃料くべるようなことやってましたし。
ここで補助線にしたいのが、さっき書いた2nd前半がきわめてスムーズだったことです。これ、吉田さんが自分を抑えて、ラジオパーソナリティとしての役割を忠実に果たしていたからなんじゃないか。というのも、仮に手取川が地雷踏んでキレただけなら、この時点で既にキレてるだろってのがちょくちょくあるように感じるからです。
で、推測ですが、吉田さんにとってのラジオってパブリックなものなんじゃないでしょうか。ラジオパーソナリティはプロフェッショナルあるいはエンターテイナーとしてリスナーに向かうべきであって、プライベートな私情を電波に乗せるべきじゃない。いわばラジオパーソナリティとしての仕事は単にプライベートの延長ではなく、一種の演技性が必要とされる。これは、謝罪の連絡を放送外で済ませてケロッとしていることや、2-5で海瑠に自分の方を見てくれとか言ってるとき、「(海瑠が)どんな人生を送るとしてもあたしにどうこう言う権利はない」「ガルラジやってる時は」と限定をつけていることにも対応します。
そうまでしてリスナー(と海瑠)に隠し通したものとは何なのかというと、わかりません。本気でキレスイッチ入ったのは海瑠が「私が東京にいって吉田さんのできなかったことを~」みたいなこと言い出した時点のように見えるけど、理由はわからん。運営局クビになった経緯や、手取川母(くるみ)が関係してる気もしますが、ピースは足りない。
で、この「パブリック/プライベート」あるいは「演技性/素の自分」の対立軸なんですが、吉田さんに限らずチーム徳光の主題の1つでもあったような気がします。
何が言いたいかというと、ミルミルです。つまり、この演技性/素の自分の対立軸は、そのまま1stシーズンのみるみるはっぴー×2れいでぃおとと週末ラジオに対応します。つまり、徳光の1stと2ndは、ストラクチャーとしてパラレルの関係になっている。
いや、ラジオパーソナリティとしての仕事とみるみるは違うやろ、と言えばそうなんですが、作為性とか言えばいいでしょうか。平常を装うことと異常を装うことは違うとしても、装うという構造においては同一です。少なくとも、初っ端これ聴き始めたリスナーに「何が始まったんやこれ」と思わせられる効果はあります。
というか、私がそうだったのでどうしようもない。ガルラジで最初に聞いて一気に関心持つきっかけになったのがみるみるだったのはどうやっても否定できない。1-1時点で他4チームの比較的プレーンなラジオに比べて、尖りまくってる徳光に惹かれたのは動かしようのない事実です。そして、このミルミルをやらせたのは誰かと言えば、吉田さんです。
この図式から吉田と手取川の差異を引き出します。まず、手取川にとってラジオはプライベート寄りです。これは週末ラジオの番組コンセプトが中学生の等身大ラジオなことからもわかります。手取川は芝居っ気なしでマイクに向かってトークしてればそれがそのままラジオになります。実際は吉田さんがブースの外から茶々入れたりKの手紙放り込んだりしてラジオのトーンを補正している部分も大きいですが。
そしてもう1つ、おそらくこっちが最大の差異ですが、元を辿ると、海瑠にとってガルラジは目的ではなく手段です。
1-2から。
(…)本当の私は、お姫さまなんかじゃなくて、普通の中学2年生です。でも、夢があります。
それは、このガルラジを通じて、もっともっと違う世界を見に行くこと。この小さな街を出て、有名になること。そのために、ガルラジに応募しました。
ここ自体は最初期なので全12回終わった後はそれなりにラジオに対して思うこともあったとは思いますが、上で書いた吉田さんがキレてる原因を辿るとどこに行き着くかというと、ここです。「遠くの街の方ばっかり見てる」は、ある意味というか、そもそも元からそうです。
私は「私の好きになった手取川海瑠はそんなダサい奴じゃない」を、吉田さんが海瑠のラジオパーソナリティとしての才能に高い評価を与えていると解釈したいんですが、海瑠はラジオというメディアそのものに対しては、そこまでの執着は持ってないんじゃないでしょうか。海瑠とラジオの関係は主体的に選び取られたようなものというより、もっと宿命的に引き寄せられた存在のような気がします。
結局のところ、ラジオなんだと思います。深読みというかオタクの妄言レベルですが、私は徳光の裏の主題はラジオというメディアそのものだと思います。で、このパズルの最後のピースを埋める人がいるとすれば、海瑠の母、手取川くるみです。
私は徳光の2ndは手取川母も必ずどこかで絡むことになると思っていました。というか、あのあらすじ見たら考えるでしょ。一応確認しておくと、なぜか立ち絵(参照)が用意されていたり、2ndは事務局入りして娘の神経尖らせたり(2ndシーズン放送前のあらすじ)、最終回で吉田が裏でやりとりあったの匂わせたりと、リスナーの見えないところで色々動いているのが伺えます。
直接のキャラクター描写で言えば、チーム徳光の小説(参照)でかなり出番がありますが、この小説徹底的に視点が海瑠に寄っていて、「海瑠の目を通した母親像」なので色々と割り引いた方がいい感じがします。でもどうなんだろう、解釈分かれるところだと思うけど、個人的にはこの人もアクの強い人な気がする。バツイチだし。
さて、結びはどうするか、何も思いつかない。3rdシーズンがあれば解答編になるのかもしれない。
チーム御在所
100点のラジオ。2ndで完全に化けた(怪奇探偵団だけに)。
全6回、完璧なラジオでした。あるいは完璧にラジオだった。別にどこと比べてるわけではないが…。
徳若が1人でひたすら引っ張ってたというか空回りしてた1stに比べて、2ndはかぐりんとアカリちゃんがやる気出すようになって、すごく空気が明るくなって面白くなりました。そして2人のキャラにも厚みが出た。おかげで2人の徳ちゃんへのあたりも柔らかくて優しくなったし本当に良かった。心から良かったと思ってるよ、徳若…。
言われている通り、二次元キャラによる「ラジオ」を最も誠実な形で貫徹したチームでした。脇道にそれてもあくまで番組コンセプトやトークテーマにプライオリティがあり、自分たちのことは二の次、という姿勢を貫き通した。あと初回でバスタオル回収するのは卑怯すぎる。
そして縦の軸として物語要素、それもまさかのまさかのホラーミステリーテイスト入れたおかげで(あとどこぞのチームのヒリつきもあって)だいぶ不安になりましたが、まさか御在所がこんなところに辿り着くとは…
総じてガルラジの良心みたいなチームでした。放送順のラストが御在所で本当に良かった…
各パーソナリティ雑感
オカジョ
春花
ガルラジがいいコンテンツだなと思う理由の1つに、いわゆるキャラクターコンテンツであってみんな違った個性持ってるのにラジオ聴いてるうちに全員好きになるというのがあるんですが、その最後に待っていたのが春花でした。
私見ですが、こういう明るくてポジティブ系の主人公キャラって、ともすればギャップとか裏とか人間的な多層性が描きにくくて無個性になるリスクもある印象があります。そういうわけでシナリオ上で壁にぶつかって曇ったりする(私はアイドルマスターの天海春香さんと島村卯月さんを想定しています)。今思うと個人的にも二兎ちゃんは終盤になるまでだいぶ漫然と見てたかもしれない。あと横の2人がしっかりしすぎている。どこぞのチームと比べてるわけではないですが…。
が、春花には裏も影もどこもなかった。底すらなかった。ストーリー上のご都合主義にも頼らなかった。ただひたすら絶対的な肯定性だけで、自己の上に自己を築き上げた。
太陽なんですよね、この子。すべての存在を照らす光の源はどこにも影なんか持っていない。圧倒的です。こんなに圧倒的な奴そうそうお目にかかったことはないよ。
萬歳ちゃん
わたしもオタクの端くれなので、好きなんですよね、ネットリテラシー高そうな女。
オカジョ三人娘は3人の関係性の内で見え方と、個々人のキャラクターをクロースアップした場合でそれぞれ意外と印象にズレが生じるのがおもしろいと思っています。
性格的には結構勝ち気でツンツンしてるのに、2人と話すときは土台に深い信頼関係があるので何を言うにも遠慮なくてリラックスしてるがよくわかる。2-4の当番回なんかこんだけスレててひねてるのにこの2人といると青臭い青春の一幕やっちゃうってのがよ…
あとネットで知り合った大学生の話出てきた時いっせいにTLがヒリつき始めたの死ぬほど笑った(おれもヒリついてた)。
真維ちゃん
放送終わったら完全にダメな感じの好きになり方になってきた。
前から好きなのは好きだったんですよ。ただ脳のどこかでストッパーかけてた。が、放送終わって後回しにしてた分考え始めたらダメだった。それとテキストコンテンツやbot(非公式)の文章媒体で流れてくるとマジでダメだった。
春花(呼び捨て)のお姉さん役からブレないのとか、過去に放送部で何かあったの抱えてるっぽいのにおくびにも出さない健気さとか、全員知ってるのにわざわざかわいいもの好き宣言しちゃう律儀さとか好きすぎる。
小説読むとはるちかを放送部に誘ったのが真維さんみたいなので、オカジョの支え役としてこの場所を守るのを最優先にしていた印象ですが、2ndはもう完全にはっちゃけてたのがすごく良かったです。かわいいものが好きってお前が一番かわいいよ…
そして2ndシーズン最終回の提供読み、本当にガルラジのすべてが詰まっていました。
富士川
年魚市
アユチ…お前がこんなんなるなんてさすがに思わなかったよ…。でも幸せならOKです。
上でも書いたけど2ndの年魚市慣れるまでだいぶかかりました。白糸と金明さんに安心しすぎて牙抜けすぎじゃろ、今までどんだけぼっちだったんだ。まさか同時に受験シーズン入ったオカジョがシリアスで富士川がお笑いになるなんて想像してなかったよ。
しかし富士川のラジオ文句なしに面白いの否定しようがないのがすべてだったかな。毎回絶対笑うし。14人のうち、ラジオパーソナリティになるべくして生まれてきたのは年魚市だけだと思います。いつか同じラジオの道を選ぶことになった春花と再会するのが見たい。
白糸
白糸…まさかお前がこんなん…いや、なるか、白糸は…。年魚市があんなんなってたら自動的に…。
ていうか半年以上前から引っ張ってた隠し事がそれって本当にそれでいいのか?本当はまだ何か隠しててはぐらかしてるだけじゃないのか?TEAM FUJIKAWA RADIOはラブコメだったのか?「210円で二兎」じゃあないんだよ、能天気にそんなこと言ってる間に幼馴染に負
金明さん
ガのパーソナリティとしては最年長の金明さんですが、単純にチーム内での大人役とか調整役とかやってるだけじゃなくて、1人の人間としてちゃんとストーリーあるのが良かったです。まあ大人って言っても23だし就活せずに大学出て自分の夢追っかけてるんだから風貌に反して結構ロマンチストなんですよね。
ガの子たちって現実的で堅実な生き方を選ぶかレールから逸れて破天荒な生き方を選ぶかの2タイプが多くて、意外に自分の夢に向かって1歩ずつ努力ってタイプが集まってるのって富士川だった気がします。
酒好き設定は年上二次元キャラ造形するときの手癖でつけたでしょみたいに思ってるとこもあるんですが、それはそれとして1stの週末はあなたと乾杯コーナーなくなったのちょっと残念だったくらいには好きでした。3rdあったら復活させてほしい。高速道路のコンテンツだけど。
たまささ
彩美
人類は全員彩美みたいに生きるべきなんだよな。世界史とは彩美みたいな人間が増えていく過程として理解されるべきだ。2nd放送前はなあ、おい、どうしちゃったんだよ彩美…とか言ってけど、終わってみれば結局自分の好きなことやってるだけで中身ほぼ何も変化してないブレのなさ……。
最初は2019年にもなってキャラ付けにニートて、とか思ってたけど、終わってみればたしかに2019年にニートキャラやるだけのことはある奴だった。なんなら二兎と同じである種のエールを送ってる奴ですらある、生き方自体から。これからも好きなことだけやっててほしい。
彩乃
彩乃は家族/社会かな。進路探しってとこでは二兎ちゃんあたりとパラレルでもあったか。
彩乃の場合は、大学のゼミの話がよく出るのが象徴的でしたが、一方では順当な大学生活の先に見えてくる社会、もう一方では家族内で個性的な姉・妹の中間にいる次女というポジションとの間で互いに引き合う力学が主題だった気がします。
で、結果として家族が解答を与えた。ネットアイドルやったり小学生から海外の大学行ったりしなくても、大事なものはもうとっくに手の中にある。ごはんってのがまたいいですね。すごく暖かい。ドメスティック系ラジオの名を裏切らない。
あと最後にそのファッションほんとになんだったんだ。いまだにちょっと気になってるよ。
花菜
きわめてかわいい。
2ndの花菜は自然な形で妹っぽくなったな、みたいな印象です。お姉ちゃんに甘えるってより、妹の立場からしか言えない言葉を姉2人にかけてあげていた気がします。カナの本当の聡明さって、いろんな知識を知ってるとか海外に留学しちゃうとかよりそういうところだと思う。
私的なカタルシスポイントは2-5、「(自分のいいところって)例えば?」って零しちゃう彩乃に対してすごく真摯でストレートな励ましの言葉かけてあげる一幕。こういうこと言えるのって家族しかいない。
あとクイズみたいなアドリブ性高いコーナー入ったのもあって赤尾ひかるさんのやり口が卑怯すぎる、上でも書いたけどがびーんがマジでツボすぎる。アフタートークでも双葉はボケしかいないとか言ってたけどよく伝わってきました。
徳光
海瑠
徳光はなんだろうな、「物語性のある少女が物語の盤外で戦う」みたいなラジオだった気がします。結末から逆算されてそこに物語が収束していくように各要素が配置されていない。むしろ様々な個々の物や人の相互作用の結果として、常にある暫定的な結論が存在しているにすぎない。これもまた中継地としてのサービスエリアに似ている。
2ndを手取川の成長物語として見るとしても、もっとわかりやすい大人役を配置していればすっきりした終わり方になっていたと思います。が、しかしそうはならなかった。吉田文音は物語上の役割を果たすだけの存在としては人間的な揺らぎや多層性を持ちすぎている。結果として全6回のラジオはかなり微妙なニュアンスを残した。
で、個人的な印象としてはどうなんだろう、少なくとも1stの頃からあーこいつだいぶ現実的なフェーズまで取り組むことになりそうだな、という予感はしてたので、なんでしょうかね、頑張ったね、みたいな感じかな。
でも言ったら嫌な顔されそうだな。根がひねてるのは変わりなさそうだし。
吉田
読めない。なんか書こうとしたけどそれしか言えない。
自分の話をすると7年くらい東京住んでから地元戻ってきたという経歴があるので、境遇的に結構近いと思うんですが、それに仮託して自分語りするにはちょっと抵抗が出るくらい空隙が多すぎる気がする。なんだろう、ライフスタイルはよくわかるし色々想像もできるけど、その根拠になっている芯が見えないというか。意図的に手取川に合わせる役に徹してない?みたいな印象を受ける。
ラジオパーソナリティとしては文句なしに面白いです。軽妙な掛け合いは文句のつけようがないくらい面白い。人間的な魅力も感じる。けれどもこの人は結局なんだったかというといまだにわからない。年魚市の軽快なラジオ捌きなんかとは何かが違う。
書き出したけどわからん、やっぱり。後で考えます。
冷えきった夜の高速を走るバイクの光だけが見える。
カグラヤ
かぐりん&アカリちゃん
まさかこの2人がこんな感動的なストーリー描くことになるとは思わなかった。
初回からなんか妙に昔からの縁を強調するな~とは思ってたけど、解答編はさすがにそんなんありかよって感じだった。思えばバスタオルも一人暮らしの伏線だったのか…。
個人的にはこの過去明かされたことで2人のキャラクターにすごく厚みが出てよかったと思います。家族ぐるみの付き合いがある幼馴染ってことで言えば双葉とすら近縁性あるんですよね。
最終回は2人の過去と現在と未来、海の向こうまで届くラジオ、そして手紙というガルラジのテーマをフルに使った素晴らしい回でした。素晴らしかった、本当にそれしか言えない。
それとたまささsistersの日常おまけページでの手の繋ぎ方見たときは、さすがにお前らだけはそういうのと無縁だと思っていたのに…ってなってしまった。
徳若
ガールズラジオデイズのオアシス。
こいつほどすべてにおいて安心感持てる奴いない。なんだろう、「健やか」みたいな言葉がしっくり来ると思う。地方の大学通ってる女子大生ならではの俗っぽさと人間味がほんとに良い。
2ndでも相変わらずメシの話ばっかりだし、大学で変なサークル作ってるしで、ガルラジの質感伝わる構造と徳若の生活感の相性が良すぎる。この14人の中だとこの一般人加減が果てしなく良い。みんな人生に対してシリアスになる前に徳若のこと見てほしい。
終わってから振り返ると、徳若の明るさがカグラヤを変えたんだなーとすごくじんと来ます。カグラヤはおそらく、キャラクター造形としてはホームズとワトソンみたいな「浮世離れした天才型の探偵」+「俗世の相手する助手」みたいな図式で生み出されたんじゃないかと思うんですが、その意味ではカグラヤは孤高の天才がほだされていく過程でもあった気がします。そういう意味では御在所もまた絆が生まれていく過程だったか。良かったよ、徳若…本当に良かった…
他印象深いトピック (備忘録用)
サービスエリア連動企画 + 質感旅行
いつのまにかフォロワー数人でレンタカー借りて泊りがけで全拠点回ってたのめっちゃ羨ましかったですよ
RT合戦
のむまいとさきさま
オタクラジオ
声色に放送後の異常なテンション保存されてるのが良かったです。
イメージソングブーム
なんだったんだこれ。
そしてどなたとは言いませんが乗ってくれたおかげで誰も想像だにしなかったクライマックス。
#現地リアタイ勢
つぶやきジャック
これ書いてる時点で隣のタブでは彩美が大暴れしてます
スピッツ
夏頃に情報解禁されたニューアルバムの収録曲にあったのが『ラジオデイズ』、アルバム発売日は本編最終回である御在所第6回の10月9日、さらに同日付でスピッツの全カタログがサブスク解禁されるというできすぎた巡り合わせ。
とりあえず一通り書けたのでこの辺でいいかな。
1月からここまで、本当に楽しかったです。