Lesson5 | AIDMAとAISASとAISCEAS

※本記事はオンラインプログラミング学習サービス「ウェブカツ」のWEBマーケティング部のレッスン内容を掲載しています※

 

フレームワークとは?

問題を発見するためにはよく「フレームワーク」というものを使います。

マーケティングフレームワークやら、思考フレームワーク、プログラミングでもフレームワークという言葉が出てきますが、「フレームワーク」とは空手でいう「型」のことです。

先人たちの知恵や経験をまとめ、それにそって練習・考えていけば誰でも簡単に成果が出せる。というものです。

マーケティングにもフレームワークが何十種類とありますが、その中でもWEBマーケティングに使えるものは「AIDMA」「AISAS」「AISCEAS」です。

同じ感じでややこしいですね。

徳川家康、徳川家教、徳川家達 並みにややこしい。

ちなみによく聞く「PDCA」というのもフレームワークの1つです。

成長までのプロセスをPlan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action( 改善)のそれぞれの段階に分けたものです。

AIDMA(アイドマ)

さて、まずAIDMA(アイドマ)とは、顧客の購買までの心理変化(心理プロセス)を、

Attention(注意)→ Interest(関心)→ Desire(欲求)→ Memory(記憶)→ Action(行動)

という5段階に分けて整理した心理モデルです。

これは、1920年代にアメリカ合衆国の販売・広告の実務書の著作者であったサミュエル・ローランド・ホールが著作中で示した広告宣伝に対する消費者の心理のプロセスを示したもので、頭文字を取って、「AIDMA(アイドマ)」といいます。

AIDMAモデルは大きく別けて3つ「認知段階」「感情段階」「行動段階」のプロセスに別れます。例えばダイエット食品があるとしましょう。

「認知段階」は消費者が「このダイエット食品は効果が高い」「このダイエット食品は有名なタレントさんが使っている」「テレビで特集されていた」などを知るという段階である。

「感情段階」は「好きか嫌いか」「使ってみたい」など気持ちを判断する段階です。

「行動段階」は行動をする段階で、ズバリ「買う」「使う」という段階です。

もっと細かく見ると、

そのダイエット食品(商品)を知らない消費者に呼びかけ注意(Attention)を引き知ってもらい、

その商品に興味をもてば感心(Interest)の段階へ進み、

良いなとか使ってみたいなと思えば欲求(Desire)の段階へ進み、

そのときの欲求が強ければ強い程に記憶(Memory)され、

後日買い物に行った時やインターネットでその商品を見つけた時に記憶が甦らされ、その商品を買えば最後に行動(Action)に移ったということになる。

このようなプロセスを段階に別け、その段階ごとに段階に合ったマーケティング戦略を考えるモデルです。

今では「AIDMAモデル」意外にプロモーション戦略に活用されているもので、「AIDA(アイダ)モデル」「AIDCA(アイドカ)モデル」「AIDAS(アイダス)モデル」があります。

この部では扱いませんが、気になった人は調べてみてください。

AISAS(アイサス)

次にAISAS(アイサス)とは、 AIDMAの考え方を インターネットが普及した現在の消費行動にあてはめたものです。

インターネットによる購買行動の主流化に合わせ、電通が提唱したモデルで、2005年6月に商標登録されています。

1.Attention:注目、商品やサービスについて知る
2.Interest:興味を持つ
3.Search:検索
4.Action:購買行動
5.Shere:共有する

AIDMAとほとんど同じですが、Search(検索)であったり、最後のShare(共有)であったり、インターネットを使った購買行動になっています。

SNSが普及した今、商品を購入したら ブログや Twitter、 Facebook、インスタグラムなどに投稿し、友人にシェアするという行動が一般的になっています。

モデルなどの インフルエンサーがインスタグラムなどのSNSで商品を紹介すると爆発的にヒットするという現象も起きています。

さらに、何かを探す時は Google、Yahoo!などの 検索エンジンではなく、SNSを利用するという人も増えてきました。

こういった風潮がある中で、「share(共有)」をプロセスの1つとして置いている「 AISAS」は、今後の マーケティング戦略を考えるうえで重要な フレームワークでしょう。

AISCEAS(アイシーズ)

最後にAISCEASは、AIDMAを元に作られたネット購買に即したAISASをさらに細かくしたものになります。

この理論では、

1.Attention :注意( 広告やメディアに注意をひかれる)
2.Interest:関心(興味・関心を持つ様になる)
3.Search:検索( インターネット等で情報収集)
4.Comparison:比較 (様々な製品を比較)
5.Examination:検討 (購買を検討する)
6.Action:購買(購買をする)
7.Share:共有(購買した製品の感想や他者との共有を行う)

と購買プロセスを7段階にしています。

検索をした後には実際には、「比較」をしますし、「検討」しますよね。

その段階も大事で、その段階ごとにやるべきことがある。と考えられて作られたのがAISCEASです。

WEBマーケティングでは、だいたいこういったフレームワークを使っています。

そして、それぞれのどの段階でどれくらいのユーザーが離れているのか(離脱しているのか)ということを数値で見れるようにし、問題を抽出していくんですね。

ただし、AISCEASの例で言えば注意した人、関心を持った人、検索した人、購買した人、シェアした人の数は計測できますが、比較・検討した人の数は計測できません。(自社内の製品であれば可能ですが、他者製品と比較したかどうかは、購入した人にアンケートを取って確かめるくらいしかできません。)

店頭販売なら来た客にそれとなく聞くことはできますが、WEBというのはどうしても一方通行でのコミュニケーションしかまだ出来ないんですね。

【参考】図解と事例でわかるビジネス問題解決フレームワーク20選

http://career-theory.net/busin…

:)