ちょっと前に「バランスよく資産を持とう」という記事を書きました。
今回は「投資なんて面倒な人のためにおすすめの投資術」と題して、具体的にどういった方法で投資をしたら良いかについてお話したいと思います。
- おすすめの投資方法
- 投資の基本は「長期・積立・分散」+「リバランス」
- つみたてNISAとは
- 「インデックス型」をおすすめする理由
- 「グローバル型」をおすすめする理由
- おすすめの投資信託
- とにかく投資を始めてみよう
おすすめの投資方法
投資をしてみたいけど投資商品を選んだり管理するのが面倒な人におすすめなのは、「たった1つの投資信託を買うこと」です。
具体的には、「インデックス型」で「グローバル型」の投資信託を「つみたてNISA」で始めるのがおすすめです。
投資の基本は「長期・積立・分散」+「リバランス」
投資で大切なのは「長期・積立・分散」と言われています。
そもそも経済は基本的に将来的な成長・価値の向上を目指している訳ですから、短期的にはその価値が上下したとしても、長期的には伸びる可能性が大いにあります。
また短期的に価値が上下するリスクがあるのであれば、良い時にも悪い時にも少しずつ積み立てるように投資をすれば、その上下するリスクを抑えることができます。
そして複数の資産を持っておけば、ひとつの資産の価値が落ち込んでも、他の資産価値の上昇でカバーできる可能性があります。
これがいわゆる「長期・積立・分散」が大切と言われる理由です。
加えて「リバランス」という要素も重要です。
複数の資産を持っていると、それぞれの成長率は徐々にバラツキがでてきます。
すると持っていた資産の比率は変化していきます。
そこで「成長率の高い資産を売って」「成長率の低い、あるいはマイナスの資産を買う」ことで、持っている資産の分散バランスを元の比率に調整します。
これが「リバランス」です。
投資初心者にとって難しいのは「高い時に売り、安い時に買う」ことです。
人間の心理的に、資産価値が高い時は「まだ上がるかもしれない」と売り時を逃し、低い時は「まだ下がるかもしれない」と買い時を逃しがちです。
しかしリバランスを行えば「高いときに売り、安いときに買う」という行動を、機械的におこなうことができます。
つみたてNISAとは
「つみたてNISA」とは金融庁によって2018年1月より始まった「特に少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度」です。
つみたてNISAの良い点は、
- 対象商品が「長期・積立・分散」に適した投資信託であること
- 投資信託を売却した際の利益に税金がかからない
という点です。
投資信託自体が「複数の資産の組み合わせ」なので、「分散」を意識した投資が自然にできます。
また普通であれば所得税・住民税等あわせて20パーセントほどの税金がかかるので、売却利益に税金がかからないのは大きなメリットです。
逆にデメリットは、
- 非課税投資枠が毎年40万円に限定されている
- 非課税期間が最長で20年間しかない
といったところです。
毎年40万円までしか非課税投資枠がないので、多額の投資には不向きです。
また非課税期間が「投資信託を購入してから20年間」しかないので、その間に売り時を考える必要があります。
例えば2019年10月に購入した投資信託は、2039年9月までは売却した際の利益に税金がかかりませんが、それの期間を超えて売却した場合は税金がかかってしまいます。
「インデックス型」をおすすめする理由
「インデックス型」の利点は、「信託報酬=運用管理手数料が安いこと」です。
信託報酬が安いということはつまり「長期の運用に向いている」ということです。
投資信託には「インデックス型」と「アクティブ型」の商品があります。
「インデックス型」は日経平均株価や東証株価指数などの特定の指数と連動するよう、機械的に運用される投資信託です。
「アクティブ型」は指数を上回る、または指数に捉われずに積極的な利益の獲得を目指す投資信託です。
「アクティブ型」は、運用管理者が積極的に運用をする分だけ信託報酬が高くなってしまいます。
これは長期の運用を考えた場合、不利に働きます。
また「アクティブ型」は積極的な利益獲得を目指しているから利益が大きくなる、という訳でもありません。
ノーベル賞経済学賞も受賞している米国の経済学者ウィリアム・F・シャープの研究では、「インデックス型もアクティブ型も期待できる運用利益は同じで、信託報酬の差でインデックス型が有利である」と結論づけています。
「グローバル型」をおすすめする理由
「グローバル型」の利点は、
- 全世界への分散投資ができる
- リバランスが自動で、つみたてNISAの枠を無駄遣いせずに済む
というところです。
投資信託は元々複数の株式の組み合わせではありますが、「グローバル型」なら国内・国際や先進国・新興国といった全世界の株式を組み合わせているので、より広範囲への分散投資をおこなうことができます。
また、国内・海外などの各指標に対する保有比率が決められているので、自分でリバランスをしなくても運用会社が勝手にリバランスしてくれます。
「つみたてNISA」では、自分でリバランスをする場合は「投資信託の買い直し」が必要なので、投資枠の40万円を消費することになります。
ですが、始めから自動でリバランスをしてくれる「グローバル型」を選んでおけば、投資枠をムダにすることなくリバランスすることが可能となります。
おすすめの投資信託
僕がおすすめする投資信託はこちらです。
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株式だけでなく、「リスクを抑えた債券」や「不動産投資(REIT)」も含めた分散投資を検討したい方にはこちらもおすすめです
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とにかく投資を始めてみよう
アイデアがあればお金儲けは簡単。だからアイデアがない人は、アイデアがある人に投資をしよう。
これは芸能人ボビー・オロゴンが某ラジオ番組で語っていた言葉です。普段のキャラに合わないですよね(笑)
つみたてNISAでたったひとつの投資信託を買うだけであれば、決してハードルは高くありません。
これを機にぜひ投資にチャレンジしてみてはいかかでしょうか。