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台風被害血液ピンチ イベントでの献血中止で

 東日本に甚大な被害をもたらした台風19号の影響で、県内での献血の血液が不足している。移動採血車が出向くイベントなどが中止になって献血の機会が減った上、輸血用血液製剤の製造所がある埼玉県への輸送路が一時、確保できなかったことなどから、輸血用の血液が不足する事態になっている。県赤十字血液センターは献血への協力を呼び掛けている。

 同センターなどによると、県内の献血血液は埼玉県東松山市の製造所に車で輸送している。採血した日のうちに届けるため、台風19号の影響を考慮して12日の午後と13日の終日、献血を受け付けなかった。移動採血車が出向く予定だった12~14日のイベントが中止になり、県内で予定していた400ミリリットル献血約300人分が確保できていない(15日現在)。台風15号で千葉県が被災した影響も残り関東甲信越ブロック全体でも献血血液が足りない状況だという。
 東北信地方では企業の団体献血などもできない状況で、県赤十字血液センターは18日から、松本献血ルーム(松本市中央1)と長野献血ルーム(長野市)で平日の受付時間を、午後5時半まで臨時延長する。19日には安曇野市豊科のイオン豊科店に移動採血車を手配する予定だ。
 松本献血ルームは15~31日をハロウィーンキャンペーンとし、献血者にはハロウィーンカボチャのキャンディー入りバケツをプレゼントしている。同ルームの後藤史佳管理係長は「少しでも多くの方に協力してほしい」と呼び掛けている。
 松本献血ルームの受け付けは午前9時から午後1時までと、午後2時から5時(18日からは5時半)まで。問い合わせは同ルーム(電話0263・37・1600)へ。