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【ゴルフ】

米ツアーでは写真も動画も撮影OK、寛大な姿勢の裏に…日本のスマホ機能と決定的な違い[武川玲子コラム]

2019年10月18日 21時12分

昨年11月、「ZOZOチャンピオンシップ」開催を発表し、抱負などを語る(左から)松山英樹、日本ゴルフツアー機構の青木功会長、ZOZOの前沢友作社長

写真

 タイガー・ウッズ(米国)らトッププロが来日する日本で初開催の米ツアー、ZOZOチャンピオンシップが、いよいよ来週24日に開幕する。観戦を予定しているファンはわくわくして待っていることだろう。気になっていたスマートフォンによる写真撮影は、どうやら一部エリアを開放して認められそうだ。

 現在、米ツアーはマスターズを除く全ての大会(メジャーを含む)で、写真も動画も撮影が許可されている。個人使用であれば、SNSへのアップもおかまいなしの積極姿勢を見せる。

 それを可能にしている一つは、スマホ機能の違いだ。欧米のスマホは、マナーモードにするとシャッター音が出ない。このルールの導入初期はちょっと心配したが、意外と混乱もない。ファンが一斉にスマホを掲げる環境に、選手もすっかり慣れた。

 しかし先日、韓国ツアーで問題が起きた。同ツアー賞金トップを走るキム・ビオ(韓国)がファンのシャッター音に怒り、中指を立てた。その2日後、同ツアーはキムの行為を「不適切」とし、3年間の出場停止処分を課した。あまりに重い懲罰に他のツアーは非難の声を上げる。

 ただ、同ツアーはそもそも撮影を禁止している。しかも日本と同じく、マナーモードでもシャッター音は消えない。スイング中に音が何度も鳴り、感情が爆発してしまったようだ。

 罰が重すぎるかは別として、ファンが撮影しなければ起きなかったこと。日本ではぜひともルールを守って、選手もファンもエンジョイしてほしいと願う。(全米ゴルフ記者協会会員・武川玲子)

 

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