北朝鮮においてスポーツは金正恩氏のための政治の道具であり、宣伝の手段にすぎない。太永浩氏は「引き分けとなって多くの人が助かった」とも語る。その言葉通り、北朝鮮選手たちは「生き残るため」プレーしたはずだ。これをスポーツと言えるだろうか。米国と中国によるかつての「ピンポン外交」のように、スポーツは時に平和と和解をもたらすことがある。しかし当時米国代表チームは中国でさまざまな仕打ちを受けただろうか。無観客試合もなかったし、負けたといって殺された選手もいなかった。今も国際社会では「北朝鮮がワールドカップを政治利用しているのは(スポーツ精神の)深刻な違反行為だ」「北朝鮮の行動に対して制裁を加えるべきだ」などの批判が相次いでいる。北朝鮮とオリンピックの共同開催を目指すのではなく、北朝鮮が変わるまでスポーツの舞台から追放しなければならない。
韓国統一部(省に相当)の金錬鉄(キム・ヨンチョル)長官は「失望した」としながらも「(無観客試合は)韓国のサポーターを受け入れなかったことによる公平な対応という見方もある」と述べた。金正恩氏の報道官をするにしても一定の線は守るべきだ。国の代表選手さえ保護できない今の韓国政府は、恥じるどころか暴力集団を擁護している。KBS放送などは北朝鮮から受け取った試合の映像を放送しないことにした。「画質が良くないから」が表向きの理由のようだが、これもおそらく言い訳だろう。映像で観客のいない競技場の様子や、サッカーではなく暴行を繰り返す北朝鮮選手たちを見て、韓国の国内世論が悪化するのを恐れたのではないか。現地の映像は今すぐにでも全て公開すべきだ。
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