平壌でのワールドカップ予選を終えて戻ってきたサッカー韓国代表の選手たちが「悪夢のような試合」について語り始めた。キャプテンの孫興民(ソン・フンミン)は17日「相手(北朝鮮)のラフプレーがあまりにもひどく、暴言も多かった」「けがをせず帰ってこられただけでもよかった」と語った。大韓蹴球協会の崔英一(チェ・ヨンイル)副会長は「(北朝鮮選手たちは)肘を振り回して膝を当ててきた」「過去にこんなサッカーは見たことがない」とした上で「戦争のようだった」と振り返った。試合中に明らかな暴行を受けた韓国選手もいたという。
韓国選手団はまず平壌空港での入国審査で厳しい仕打ちを受けた。所持品を全て書き出すよう求められ、その上でそれらを全てチェックされたため、通関だけで3時間近くかかった。その際、肉や海産物など選手用の食材3箱が没収された。選手たちを疲れさせ、萎縮させるのが目的だった。ホテルでもほぼ監禁状態で、ホテル内の土産物店には近づくこともできなかったようだ。選手たちは軍人しかいない無観客の競技場を見て何を感じただろうか。実際に選手たちは「地獄のようだった」と語っている。
韓国代表が「戦争」と「地獄」を体験するしかなかった理由は、神のような独裁者一人が支配する北朝鮮の政治体制のためだ。北朝鮮代表は今年の初めカタールに0-6で大敗した。そのため「金日成(キム・イルソン)競技場」で韓国に敗れることを金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が嫌ったのだ。2016年に韓国に亡命した北朝鮮の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使は「北朝鮮が負けていれば、最高尊厳(金正恩氏)の顔に泥を塗る結果になる」「もし韓国が勝っていれば、孫興民選手の脚が折られるとかしていただろう」などと語る。実際に2005年に金日成競技場で行われた北朝鮮とイランとの試合では、北朝鮮が敗れた直後に観客はイラン・チームのバスを取り囲むなど大暴れした。
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