ラグビーW杯日本大会で、史上初の決勝トーナメントに進出した日本代表は19日、準々決勝の南アフリカ戦(20日・味スタ)に向け、東京都内で最終調整した。報道陣に公開された冒頭15分で、選手たちはダッシュなどで体を温めた。
コーチが発する偶数、奇数の声に応じて、左右のどちらかに走り出すメニューでは、初っぱなにSO田村(キヤノン)が誤って逆方向に走り、頭をかいた。ムードメーカーのプロップ中島(神戸製鋼)は2本目以降、真剣な表情で全て走り出す方向を間違え、相変わらずの天然ぶりを発揮。仲間の笑いを誘っていた。フランカーのリーチ(東芝)が終盤に間違える一幕もあり、決戦前とは思えない和やかな雰囲気に包まれた。
W杯直前のテストマッチで日本は7―41で南アに敗れている。ブラウン・アタックコーチは「9月はW杯へ準備する強化試合だった。今回は全く異なる試合になる」と攻略に自信を見せた。