ヤンキースファンがリーグ優勝決定シリーズ第4戦の前、アストロズ先発のザック・グリンキー(35)をヤジり、退場処分となった。ファンはグリンキー自身と母親のうつ病などについて雑言を浴びせていた。17日の地元ニュースサイトNJドットコム(電子版)が報じた。
グリンキーがヤンキースタジアムのブルペンで投球練習中、複数のファンが悪態をつき、左翼席からは俗語で「自己中心的な間抜け」を意味する「ドナルド」を合唱するシーンもあったという。アストロズベンチが抗議し、1人の男性ファンがニューヨーク市警の警察官に連行され、退場させられた。
グリンキーは2005、06年にうつ病と社会不安障害で闘病し、06年はほぼ全休した。この日は試合前も、女性ファンが「ヤンキースファンよ。相手投手の精神障害につけ込み、チームの力にしよう」と、グリンキーがしかめっ面をする写真に加え、「ドナルドさん」が「名前を呼ばれる度にムカつく」というツイートを添付してつぶやき、物議を醸していた。
15日の第3戦は、判定に不満な観客がグラウンドにペットボトルやボールなどを投げ入れ、レディックはヤンキースファンについて「敬意がない」とピシャリ。ヒンチ監督も「再び同様のことが起きれば、選手たちをグラウンドから引き上げさせる」と警告していた。
この日のヤンキースは4失策。“球界の盟主”のファンも、失策続きだ。