アストロズにとっては、単なる1敗以上に大きな黒星だった。豪腕ジャスティン・バーランダー(36)は18日、ヤンキースとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦で1回に2被弾し、一挙4失点。結局7イニング4失点で敗戦投手となり、1―4で敗れたチームはシリーズを3勝2敗とした。
コールとの2枚看板はメジャー最強だが、今ポストシーズン(PS)はレイズとの地区シリーズ第4戦も2被弾で4回途中を4失点でKO。この日は1回先頭ラメーヒューに右中間へ同点ソロ、さらにヒックスに真ん中高めの88マイル(約142キロ)スライダーをたたかれ、右翼ポール直撃の決勝3ランを浴びた。
米放送局FOXスポーツによれば、バーランダーは「3勝2敗でまだ主導権を握っているのは、うちだ。(第6、7戦開催の)ヒューストンに戻り、仕事を完遂する」と必死に前を向いた。エンゼルスの大谷が昨年5月、「野球をやってきて、打席で見た一番速い球。ここまで品のある球というか、スピードも経験したことがない」と称賛した男こそが、バーランダー。その右腕は今季、メジャー最多の21勝を挙げる一方、36被弾だけはマリナーズ・菊池と並ぶリーグワースト2位。唯一の懸念材料が、今PSで浮き彫りになっている。