宮野拓也
コオロギやバッタなどを食べる昆虫食のイベントが26日、福岡市博多区の「ベイサイドライブホール」で開かれる。昆虫食の卸売業者らでつくる実行委員会が18日、市役所で記者会見して発表した。報道陣にも昆虫食が振る舞われ、記者やアナウンサーが挑戦した。
当日、販売されるのはコオロギのほか、アカアシバッタ、タケムシ、カイコの素揚げや粉末、つくだ煮など。3種のコオロギの食べ比べもある。
入場料が必要で、一般1千円、中高生800円、小学生500円。仮装でにぎわうハロウィーンが近いことからコスプレで参加すると、一般と中高生は500円に下げる。保健所の指導を受けたうえで、当日は400食分を用意するという。イベントは正午スタート、午後4時終了。
昆虫食卸売りとイベント業を兼ねる諸岡健明さん(53)=長崎県佐世保市=らによる実行委が主催する。諸岡さんは昨年、タイで昆虫食に衝撃を受けた。持ち帰って仲間にふるまうと「意外においしい」と盛り上がり、その後、昆虫食の卸売業にも取り組むように。もっと昆虫食を広めたいと実行委を結成した。
タイでは昆虫を食べられなかった諸岡さんも、今では「コオロギはよく食べます」という境地に達した。
9月には長崎県でプレイベントを開催。一般には気持ち悪いという声が根強いだけに、多くの人に参加してもらいたいと、今回のイベント名は「第1回チキチキふくおか昆虫食まつり」とポップな名前をつけた。
18日の会見では、報道陣に実際の昆虫食が振る舞われた。代表して最初にコオロギが付いたソフトクリームにかぶりついたFBS福岡放送の齊藤遥陽(はるひ)アナウンサーは「香ばしくて思ったよりおいしい」と話した後、「長くかむと苦みが」と顔を曇らせた。しかし、その後は他の種類の昆虫にも手を伸ばし「これで栄養がとれるならいいかも」。
記者もコオロギつきソフトクリームを食べてみた。「全然いける」と次々とコオロギなど4種類を食べた結果、「アカアシバッタが一番おいしかった」。(宮野拓也)
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