宝塚歌劇花組のトップスター、明日海りおの退団公演が18日、東京・有楽町の東京宝塚劇場で初日の幕を明けた。
ミュージカル「A Fairly Tale」とレビュー「シャルム」の2本立て。人間ではなく、薔薇(ばら)の精エリュを演じる明日海は、妖しい美しさをたたえ、サヨナラ公演にふさわしい大輪の花。大劇場公演ではトップお披露目となる娘役の華優希が、初々しくも確かな演技で田園を愛する少女シャーロット役を熱演した。
宝塚大劇場公演では、「初めての退団公演で、こういうこともしなければいけないんだ、こういう心境になるんだというようなことでバタバタしてました」と笑わせた明日海。「素直に演じてくれる」という華の演技に、「その時感じたすべてを表現していきたい」。
自身で「見どころばかり」というショー。長年研究してきた黒燕尾の場面では、大先輩のANJU(安寿ミラ)が振り付けを担当したこともあり「思い入れがあります」と話した。